パラレル文。

□幸福宿 ★
2ページ/9ページ








「ゾロ〜、もう着くから起きろ」

運転をしながら、隣で寝ているゾロを起こすサンジ。

「ん〜……おぅ……」

ゾロは眼を擦り、欠伸をする。
サンジは、クスッと笑いながら旅館の駐車場に車をとめた。旅館に入ると、仲居さんが出迎えてくれて部屋まで案内をしてくれた。

「では、ごゆっくり」

深くお辞儀をして仲居は部屋を出て行った。

「あの仲居さん美人だったな〜vVvV」

「後で連絡先聞こう♪………とかホザいてみろ……新婚旅行から離婚旅行になるからな」

ゾロの言葉にサンジは苦笑いをした。

「やだなぁ…ι俺がそんな事すると思ってんのかよ?ι」

「思ってる」

「…………ι離婚旅行とか…冗談だよな?ι」

「本気だ」

間髪入れずに答えるゾロ。
サンジは、はぁ…と溜息を吐くとゾロを後ろから抱き締めた。

「信用ないね…俺」

「今までの行動の結果だろ……」

ゾロは、腕を振り解く事をせずに、そのまま話を続ける。

「女を見る度に可愛いだの美人だの…下手すればナンパしてるし………不安なんだからな…」

ゾロは躯を反転させ、腕をサンジの背中に回して胸に顔をくっつけた。

「テメェの女好きが治るなんて思ってねぇし、必要以上に女の髪だとか躯だとか触りながら喋るけど、なんの感情も無い事くらい判ってる……」

判ってるけど…嫌なんだ……と小さな声で言うゾロにサンジは、優しく問いかける。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ