パラレル文。

□手のひら
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今日は11月11日。そう、おれの愛しいハニーことロロノア・ゾロの誕生日。
ゾロの誕生日会という名の飲み会をおれの家で行った。本当は、ゾロと二人で恋人同士らしい誕生日を過ごそうと思ったのだけど、ゾロの誕生日を知っていたルフィとナミさんの提案で飲み会をする事に。まぁ、ナミさんの提案なら仕方ない。
今は飲み潰れた野郎共が床で寝ていて、ナミさんとロビンちゃんは別室でお休みになっている。
起きているのは、いくら飲んでも潰れないゾロと料理を作っていたおれだけ。

「コック」

洗い物を一通り済んだ所で、タイミング良くゾロに呼ばれたので、片手につまみの乗った皿を持ってゾロの隣に座る。

「ん?どうし」

皿をテーブルの上に置いた途端、ゾロにその手を握られた。突然の事で驚いていると、頬を赤くしたゾロと眼が合った。少し言いにくそうに、あーとか、うーとか言っているゾロだったが、決心したのか上目遣いで、おれを見つめてきた。

「……頭…、撫でてくんねぇか」

そう言うと一段と頬を染める。誰だ、こんな純で可愛い奴の彼氏は…………はい、おれです。
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