パラレル文。
□隣の校舎の君へ
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俺の学校は共学だけど共学じゃない。その理由は
「なんで女の子と別の校舎なんだよー!!!」
窓を開けて、サンジが外に向かって叫ぶ。
ここは、サンジが通うグランド学園。サンジの言う(叫ぶ)通り、この学園は男子と女子が違う校舎なのだ。
「うるせぇぞーサンジ」
「ほーらどっはんじ(そうだぞっサンジ)」
マンガを読みながら注意するウソップ。ウソップの言葉に頷いて、ご飯を食べながら喋るルフィ。
サンジは、勢いよく振り返り注意をしてくる二人を睨んだ。
「うるせぇ!テメェ等は女の子と違う校舎で我慢出来るのか!?俺は出来ねぇ!」
「俺達は彼女がいるから我慢出来るよなぁ??」
「おうっ昼休みは一緒に飯食ってるからな♪」
幸せそうに笑って話すウソップとルフィに蹴りをいれてから、サンジは窓から女子校舎へと繋がっている廊下を見た。
「ーーーっおい!ウソップ!」
こっちに来い!と言わんばかりに手招きをするサンジ。ウソップは、よろよろ…と近付いて、どうした?と訊ねた。
「あの目立つ髪の先輩、名前とか判るか?」
サンジが指した先には、翡翠色の髪をした女の子が歩いていた。
「あー、あの先輩か。名前はロロノア・ゾロ。剣道部の副部長で部長のサガ先輩と付き合ってるっていう噂らしいぞ?」
「へぇ…Σあ゛ぁ?んだと!?」
ウソップの胸倉を掴み、眉間に皺を寄せながら詰め寄るサンジ。ウソップは、ひぃ!と怯えながら、噂だから本当の事か判んねぇよ!と言った。サンジは、掴んでいたウソップの胸倉を放すと、教室を出て行こうとした。
「おいっサンジ!何処行くんだ?」