パラレル文。
□ゴースト・パニック ★
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『ヒマだから今夜11時に神社に集合。神社の裏の森で肝試しやるわよ』
メールの内容を読んだゾロは読まなければ良かったと後悔し、溜め息を吐いた。
キッチンで昼食を作り、運んで来たサンジが首を傾げた。
「どうした?困った顔して…」
「…………ナミのやつが肝試しするってよ…」
ほら…とナミからのメールを見せて、また溜め息を吐く。
サンジは不思議に思い、そんなに肝試しが嫌なのか?と問うと、ゾロは首を横に振った。
「嫌じゃねぇ…ただ……」
「ただ?」
何か言おうと口を開いたが、声を発することなくゾロは口を閉じた。
「Σ何だよ!!?ι」
「だって笑うもんよ!!!!ぜってぇ…」
むぅっと唇を尖らせて、そっぽを向いてしまった。サンジはテーブルに作った料理を置くと、後ろから優しく抱き締め耳元で囁いた。
「ゾロ…嫌なんだろう?怖いから……ナミさんに俺から伝えてやろうか?」
──ゾロは怖いから肝試しに参加しませんって…──
「〜〜〜っ怖くねぇ!!!!」
「でも嫌なんだろ?」
「嫌じゃねぇ!!!!判ったよっ行くよっナミにメールしとけよっ」
暑苦しいから退け!!とサンジを自分から引き剥がして、テーブルに置いてあった昼ご飯をきちんといただきますと言ってから食べ始めた。
「(くく…っ単純だなぁ…ま、そこがまた可愛いんだけどなvVvV)はい、どうぞ召し上がれ」