パラレル文。
□クリスマスに… ★
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───12月25日3:33。
「はぁ、クソだりぃ。」
此処はサンジ宅。クリスマスだというのに家の中で、テレビを見ている。
「あ〜っクソ!何処かに素敵なレディはいないもんかな…っつっても外行く気もねぇし…」
そんな事をぼやきながら、テレビを見ているとガララッと寝室でベランダの戸が開く音がした。
「!?あんだ?泥棒か…?イイ度胸だ…俺は今、最高潮にムカついてんだよ……」
寝室の戸を、おもいっきり開ける。だが、そこには誰もいなかった。
「あ゛?誰もいねぇだとぉ?クソ泥棒がっ何処にいやがる!!!」
寝室の電気をつけようとスイッチに手を伸ばすと
「テメェがエネルか??」
───Σビクゥッι
「誰だ!!!?ι」
パチンッと電気をつけると、全身真っ黒な男が居た。
黒い帽子に黒い服、そして黒いブーツ。その格好はまるで…
「サンタ…ク、ロース…?」
「正しくは、ブラックサンタクロース。んでテメェがエネルなのか?」
ブラックサンタと名乗る男はサンジにそう問う。
「違ぇよ。エネルっつーのは、あの金持ちん家のガキだろ?此処とは全然違う地区だぜ?」
「…はぁιまたやっちまったι」
「また?」
サンタは困ったように眉を寄せた。
「俺な、ちゃんと目的地に着けないんだ…」
「………方向音痴?」
ベッドに座りながら問う。
「Σなっ////」
「アンタ、すぐ迷子になんだろ(笑)」
サンジが、笑いながら言うとブラックサンタは顔を真っ赤にした。
(ぅわ…可愛い……)
「迷子とか言うな!!」
「ははっ悪ぃ。しかしアンタ今怒鳴るのやめてくんねぇかな?真夜中だよ?今。」
はっと驚いて、口を押さえた。
「悪ぃ…」
「良いさ、別に。ところでアンタ名前は?」
「…ゾロ。アンタは??」
「俺はサンジ。ところでブラックサンタクロースって何?」
サンジは座れば?と自分の隣をぽんぽんっと叩く。