小説短編
□穴があったら入りたい!
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既にベルとジルが恋人同士だったりする。
オケーな方だけスクロール!
オレ達ヴァリアーのメンバーは、ボスの提案で一泊二日の旅行に来ていた。
最初はオレもジルを連れていけねーからイヤイヤだったんだけど、旅館に着いてびっくり!向かい側の部屋に居たのはバスケ部のメンバー…つまりジル達だった!んだけど…、
「あぁ!…ふぁ…ぁ、んんっ…」
「………何やってんですかねー、兄貴サンとバスケ部の部長サン」
「……何でいんの、お前」
「いやぁ…ちょっと気になったモンでー」
いや、実際オレも気になるけどさ?
オレとクソガエルが見つめる先…それは現在ジルとオレの天敵である桔梗とかいうヤツの2人だけならしいんだけど。いや、そりゃ心配しね?
アイツ、周りからみりゃあんまり解んないかもだけど恋人なんだぜ?恋人が男…しかも自分にとっての天敵だとしたら尚更じゃね?
なのに、さ。
「ふぁ!や、やらっ…センパ…そこ、らめぇ…!」
な に や っ て ん の ?
「これはアレじゃないですかー?世間でいうセックs「死ねよクソガエル」ゲロッ!」
ムカつくから隣に身を潜めるカエルの首を思いっきり締め上げる。っつかオレら、ただロビーの方に飲みもん買いに行っただけなのにさ、なんで帰ってきたらこんな事になってんの?
行く時は何もなかったのに。
ジルの居る部屋の壁に耳をあてると、聞こえるのは確かにジルの声。ついでにいうとオレがまだ数回しか聞いた事のない行為中の声。…喘ぎ声、に似た声。
「ひぁ…、ん、やぁっ……ぁあ!」
「…………マジ殺す、桔梗とかいうヤツ」
「っていうかセンパーイ、止めないでいいんですかー?」
「……………」
「このままじゃアレですよー、兄貴サン…イかされちゃいまs「もうこれ以上喋んなカエル」…」
相変わらず部屋から聞こえる声。…ヤバい、正直聞いてるオレの方が我慢出来ないとかいうアレだよ。いや、べ、別にジルの声聞いて発情したとかじゃ決してないんだけど。オレは決心して、扉を思いっきり開けた。バァン、と勢いよく開いた扉の先には…
「ふぇ…、ベ、ル…?」
「ハハン、どうしたんですか?そんなに慌てて」
「「……………え?」」
部屋の中には確かに二人っきり。んでもオレとカエルが想像してた光景とは違って…その、布団の上に仰向けになるジルと、ジルの足の裏を指で刺激する桔梗…つまり足裏マッサージな光景で。
…アレ、オレらの勘違い…?
「ベル、ど、したの?そんなに慌てて…」
「は、え?…え?お前、何やってたの?」
「何って…、センパイに足裏マッサージやってもらってたんだけど…?」
勘 違 い で し た (爆)
うっわ、めっちゃ恥ずかしいんだけど。原因でもあるジルはきょとんとしてるし(無意識であの声かよチクショー)、桔梗は桔梗でニヤニヤしながらオレを見てるし(見んなコノヤロー!)、クソガエルはクソガエルで先に部屋に戻りやがったし(待てよコラ!)、…ヤバい。なんかもうオレの立場ヤバい。
今更勘違いでしたーなんて言えねー、どんだけ盛ってんだよ発情してんじゃねーよ…自分の事だけどさ。
…ああもう、
穴があったら入りたい!
(……どうしたのベル?)
(いやいやいや…は、はぁ?べ、別に盛ってたとかそんなんじゃ…!)
(…何言ってんの?)
(う、うっせーバーカバーカバカジル!)
(はぁ?何でオレなんだよ!)