07/21の日記
14:22
人見知り。
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私は、臆病者だ。
と、いうよりも極度の人見知りである。
若干人嫌いな、人見知りである。
私が「零崎」、殺人鬼となったのは小学校一年生の時の話しだが、その六年という短い生涯の中で充分、自分の異質さを思い知らされていた。
人に話しかけられれば、おどおど。
酷いとき(ほとんどの場合ともいえる)などは、何かの物陰に隠れてすら、会話をすることもできなかった。
目と目を合わせるなんて、考えただけで死んでしまいそうなほど怖かった。
小学校に上がり、明らかに「違」っていた当時5歳の私はそうそうに苛めにあう。
更に、人が嫌いになった。
学校なんて、大嫌いになった。
自分と同じ位の年の子供が、皆怖くなった。
だからお家でじっとしていたのに。
お父さんとお母さんがくれた、クマのぬいぐるみを抱えて動かないで居たのに。
半年ほどそうしていたら、何処かの施設だか何だかの人達がいっぱい来た。
嫌だ、絶対に行かない。
そう涙を流して抵抗したのに、無理やり手を引かれて、学校に連れて行かれた。
気がついたらそこは学校で
かつて私に負の言葉を向けてきた子供達があたかも心配そうな顔をして
「心配したんだよ」
「何か困ったことがあったら何でも言ってね」
…何、を。
貴方達のそれは演技でしょう子供が子供らしくあるための演技なんでしょう困ったことなんて沢山あるわあるけど言った所で何になるの私は貴方達がこの場で笑っているのが嫌嫌嫌い貴方達なんて大嫌い私にあんなことしたくせにあんなことしたくせになんでそんなに幸せそうなのどうして嬉しそうにしていられるの私にしたこと全部わすれて笑っているのそんなの理不尽すぎるわだって私はまだこんなに苦しい苦しい苦しい苦、しい貴方達が忘れたとしても私は絶対に忘れない忘れられないのねえどうして忘れられるの私はもう忘れたいのに記憶を消してしまいたいのにそれでもほら貴方達を見ると思い出がよみがえってこんなにも怖いというのに吐き気が、怖い気分が悪い、誰か、誰か助けて私を助けて嫌だこんなの怖くて寂しくて苦しい一人は嫌、独りにしないでああでも私が独りになるのはいつもいつも
私の、せいじゃないか。
私を連れてきた施設の人も。
大嫌いなクラスメイトも。
先生も。
それと、それから、お家に居るお父さんとお母さんも。
全部、私が殺したんだ。
怖かったから。
血の海に囲まれて、本当に私の恐怖していた物は自分自身だったのだと気付くのは、それからすぐのこと。
だって、怖かったんだ。
私の近くに誰かがいるのが。
生きてる人が近くにいると、私はそれを壊してしまいたくなるから。
誰かと一緒にいると、自分でも気付かない間に殺してしまいそうだったから。
誰もかもを壊そうとする自分が、怖かったんだ。
だから独りになりたかったのかもしれない。
だけど今、独りになった私は
もう誰も殺せる人は居ないけど、私は私が怖くはないけど。
寂しかった。
取り返しようも無い孤独は、どうしようもなく寂しい物だった。
立ち尽くして、怖くなくなったけど寂しくなった私は泣いていた。
少し前に叫んだ言葉を。もう一度繰り返した。
独りに、しないで。
私も、私以外の誰かも。
私を、独りにしないで。
その声が届いたのか否か、大胆にも教室のドアを吹っ飛ばして私を迎えに来てくれたその人は、私の家賊になってくれた。
某アニメのキャラクターの様な喋り方でいつも私を気にかけてくれたその人に、産まれて初めて私は懐いた、気を許した。
貰った物は全て、大事にもっているし、覚えてる。
壊しようも無いその人や、家賊の近くにいると安心できた。
未だに人は苦手で、目が合うと殺してしまいそうになるけど、少し友達もできた。
友達と家賊だけは、目も合わせられるし隠れなくても会話が出来る。
少し狭いけど、これが私の世界だ。
――――――
こんな気弱ヒロインが書きたい気がする。
ちなみに、途中の「迎えにきてくれた家賊」はご存知軋識さんです。此処の軋識さんはいいとこ取り。
家賊には慣れたが、やっぱり双識さんとかがわーっ!って迫ってくると軋識さんの後ろに即逃げる、やっぱり根本的なとこは人見知り、そんな感じだったらいい。
気が向いたらシリーズかなんかで書こうかな・・・。
連載、は…ちょっと無理があるかしら。
☆コメント☆
[雛] 07-22 20:53 削除
うわぁっヤバいですね!!
零崎なのに気弱!
かわいいです!
そして軋識さんは
かっこいい!
逃げられてる双識や人識が
みたいです
ぜひとも続編をっ!!
[黒織] 09-24 11:42 削除
この設定かなりツボです!!
お相手は軋識でシリーズ化してください!!
[恢] 10-28 19:03 削除
是非とも続編を!!
連載が希望です!
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