輝逢作品・その他書籍

□Una fábula muy corta
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 ※グレイシアはちょっと変わった考えを持つ幼稚園児で
いつも皆に「変なの」と笑われていました。
その子のクラスの担任の先生もいつも笑っていたのですが
先生はある日園長先生に笑うのを我慢して何故そう思ったのかを
尋ねる様にいわれました。


   第1話 「Gracias(有り難う)」

 ある日の事、グレイシアという子供がこういいました。
「ぼく ありがとうにありがとうっていいたいんだ!」
みんなグレイシアが変なことを言っていると 笑っています。
それを聴いた先生もそう思いましたが、変な子とは言わず、
「どうしてそう思ったの?」と尋ねました。すると...
「だって ありがとうってきもちがあったから
パパもママもせんせいも... みんなやさしいんだもん!
ありがとうってきもちが みんなをやさしくして
くれてるんだもん!」
先生はその言葉にはっとしました。
 グレイシアはまだこんなに幼いのに、こんなにも色んな人に感謝して
大切に想っているんだと... 先生は、グレイシアを変な子だと笑った事を
悔やみ泣きました「なんて浅はかで軽い気持ちでこの子の事をみていたんだ」と
 グレイシアはそんな先生の気持ちを知ってか知らずか
先生の頭をそっと撫でています。
この一件があってから このクラスはいつも何処か優しい空気が漂う様になりました。

  これも、ありがとうの力なのでしょうね。
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