パラレル

□可愛いドMの育て方@
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幼なじみの総悟が真剣な顔して「相談がある」と俺の部屋にやってきた時は、しょうがない、ちょっと聞いてやるか、くらいの気持ちだった。

ただ、その「相談」の中身を聞いた瞬間、予感めいたものが頭をよぎった。


「だから、その…感じるんでさァ…乳首が…」

そう言って恥ずかしそうにうつむく総悟。

その言葉、もう一回言ってみ?

「えーっと、俺の聞き間違いじゃないよな?お前今、『乳首』って言った?」
「だから…さっきからそう言ってんでしょ…!」
「いや、あんまり意外な相談だったから、頭がその言葉にうまく反応できなかったんだよ。そうか、乳首ね…」
「そう、でさ…」
「で?乳首が感じるのがどうしたって?」
「なにって…そんなの、男なのに変でしょ…?」
「んー、まあそうかな?でもそういう奴も中にはいるかもよ?」
「でも…!」
「なに」
「その…」

総悟はいっそう恥ずかしそうにもじもじと手遊びを始め、なかなか続きの言葉を口にしない。

「だからなに?」
「シャツとかすれると…だめだし…」
「は?」
「自分で触っても…ビクッてなるし…」
「それって自分で触ったりしてって事か?」
「ちがくて!それは、たまたまだったんだけど…」
「へぇ…」

その瞬間、頭の中に総悟が自分の乳首をイジってる姿が浮かんできた。

総悟は性格的にはちょっととぼけたとこがあるが、顔だけは幼なじみの贔屓目で見なくてもかわいいと思う。

どっちかっていうと女顔で色も白い。
手足は体質なのか毛がほとんどなく、つるつるだ。

もしかして下の毛もまだ生えてないかもしれない。
って、高2にもなってそれはないか。

「ねえ、ちゃんと聞いてる?」
「ん?あ?ああ、聞いてる、聞いてる。乳首が感じすぎて困るって話だろ?」
「そう…」
「別にいいんじゃねえか?」
「え…?」
「人それぞれ感じる場所あんだろうし、それがたまたま総悟は乳首だったってことだろ?」
「それは、そうかもしれないけど…」
「不感症だと心配だろうけど、感じすぎるくらいだったら逆にいろいろ楽しめるだろうし」
「楽しむ?なにを?」
「あー、まぁたとえば…」
「たとえば?」
「セックスとか」
「セ、セ…ック…ス…?」

その単語に総悟が目を丸くする。
って、お前は小学生か。

「お前な、高2にもなってそんな「セックス」って言葉だけで動揺するなって」
「だ、だって!」
「ああ、悪かった。総悟はまだ経験なかったもんな、だったら仕方ねぇな」
「そんな、自分がちょっとやったからって俺のことバカにして!」
「だってホントの事だろ?」
「そう、だけど…」
「とにかく、一度どんな感じか見せてみろよ。俺が確認してやるから」
「へ…?」
「へ、じゃなくて、乳首を俺に見せてみろって」
「な、なんででさ!」
「なんでって、実際どんなものか確認しとかないと、アドバイスできるものもできないだろ?それにこんなこと言うのもお前が困ってるって言うから」
「それは、困ってるけど…」
「だったら出せよ。それで俺が判断してやるよ。何か解決方法考えたほうがいいのか、それともこのままで大丈夫な範囲なのか」
「ほんとに、見せるの…?」
「見せる」
「それって、見るだけ…?」
「は?」
「触ったり、しない…?」
「なに、触って欲しいのか?」
「じゃなくて!触ったら…ビクンてなるから…」
「ふーん、まあそれならそれでいいけど…」
「ほんと、だめだからね…」
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