銀沖長

□君のミルクを飲ませなさい 【前編】 
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いや、ほんとは、飲んだ時点であって欲しかったんだよ。
酒と媚薬でくたーっとなった沖田くんに

『旦那ァ・・・俺の身体、ヘンでさァ・・・』

とか言われて

『じゃあ、どこがヘンか見てあげるよ』

ってチョメチョメになだれ込み、なんて。


・・・でも実際はこんなもの。
ここまで期待はずれだと悔しいより悲しい。


やっぱり、そんな『媚薬』なんてそうそう効き目があるわけじゃないんだよな〜。
ちょっとばかし俺、夢見ちゃってたよ。


「やっぱなんかあるんでしょー」

めずらしく、沖田くんは引かず、逆に詰め寄ってくる。

「ここは正直に言いやしょうぜー旦那ァ」

顔のほんの数センチのところまで沖田くんの顔が近づく。

「言ったらすっきりしやすぜ、きっと」

あー、どうしよう・・・
『沖田くんに一服盛りました』
なんて言ったらどんな仕打ちが待ってるのか・・・

ただ、この状態でシラを切りとおすのも逆に難しい?
企みがあったのはほぼバレちまってるようだし・・

「旦那ァ、白状しちゃいやしょうぜィ・・・」
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