銀沖長
□君のミルクを飲ませなさい 【前編】
4ページ/5ページ
いや、ほんとは、飲んだ時点であって欲しかったんだよ。
酒と媚薬でくたーっとなった沖田くんに
『旦那ァ・・・俺の身体、ヘンでさァ・・・』
とか言われて
『じゃあ、どこがヘンか見てあげるよ』
ってチョメチョメになだれ込み、なんて。
・・・でも実際はこんなもの。
ここまで期待はずれだと悔しいより悲しい。
やっぱり、そんな『媚薬』なんてそうそう効き目があるわけじゃないんだよな〜。
ちょっとばかし俺、夢見ちゃってたよ。
「やっぱなんかあるんでしょー」
めずらしく、沖田くんは引かず、逆に詰め寄ってくる。
「ここは正直に言いやしょうぜー旦那ァ」
顔のほんの数センチのところまで沖田くんの顔が近づく。
「言ったらすっきりしやすぜ、きっと」
あー、どうしよう・・・
『沖田くんに一服盛りました』
なんて言ったらどんな仕打ちが待ってるのか・・・
ただ、この状態でシラを切りとおすのも逆に難しい?
企みがあったのはほぼバレちまってるようだし・・
「旦那ァ、白状しちゃいやしょうぜィ・・・」