ラティ家の一日

□第8話(後半)
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ラティオス「う、うーん。」
イッシー「お、ラティオスが意識を取り戻した。」
ラティアス「お兄さん!人間に対する敵意ってなんですか!?」
ラティオス「…。」
イッシー「…。」
ラティアス「…。」
ラティオス「…フッ、今回はまじめに話を聞くのか、イッシー。」
イッシー「あぁ。」
ラティオス「…よかろう。話してやる。…まぁ、ぶっちゃけた話、過去に人間に誘拐された事があるんだ。」
イッシー「…え?それだけ?」
ラティアス「私には分りますよ。自分とは違う種族から何らかの悪接待を受けると、その種族を信じられなくなるんですよ。」
イッシー「…そういうものなんだ。」
ラティアス「お兄さん、この後はどうするんですか?」
ラティオス「決まっている。イッシーを死なせる訳には行かない。このブラック・ラティオスは、必ず倒す!」
イッシー「あれ?言ってる事おかしくない?俺、人間だぞ?」
ラティオス「お前こそ、何を言っている?お前は、珍獣だろ?」
イッシー「な、何で珍獣なんだよ!?」
ラティアス「イッシーさん。お兄さんは、イッシーさんのことを『嫌いじゃない』と思っているんですよ。」
イッシー「…そっか。」
ラティオス「今からアイツと戦う!」
イッシー「…戦っても、勝ち目は無いぞ。」
ラティオス「そ、そんなこと、やってみなければ分からないだろ!」
イッシー「あれだけ強力な闇のちからに打ち勝つには、あれ以上の光のちからが必要だ。」
ラティアス「どうにか出来ないんですか!?」
イッシー「…俺に任せろ。」
イッシーが両手を前に突き出す。
イッシー「…。」
ラティオス「…なんだ?この感じは?ちからがみなぎってくる。」
イッシー「…後は…任せた。」
イッシーはその場に倒れてしまった。
ラティアス「イッシーさん!」
ラティオス「…ウオオオ!」
ラティオスは全身から強烈な光を放った。
ブラック・ラティオス「グォォォオ!」
ブラック・ラティオスは光にのまれ、消滅した。
エラルド「ど、どうしてブラック・ラティオスを消滅させた?人間が憎いんだろ?」
ラティオス「あぁ、憎い。お前みたいな人間が憎い!」
ラティオスはエラルドに体当たりをして気絶させた。
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