ラティ家の一日

□第2話
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イッシー「それで、俺は何でここに居るんだ?」
ラティアス「ドッジボールの練習でしょ?」
イッシー「あっ、そうだった。じゃあ、もう一回投げてみるか。」
ラティアス「今度は後ろに飛ばさないで下さいよ。」
イッシー「分かってる。それ!」
ラティアス「痛!だから後ろに飛ばさないでって言ったじゃないですか!」
イッシー「うるせー!何故か飛ぶんだよ!もう一回だ!」
ラティアス「…今度は前に立っておきましょう。」
イッシー「それっ!」
ラティアス「痛い!何故私の居る方向に飛ばすんですか!?」
イッシー「知るかよ!」
ラティアス「…ん?」
イッシー「…?どうした?」
ラティアス「そもそも、どうしてドッジボールの練習をしてるんですか?」
イッシー「フン、特に理由は無い。」
ラティアス「カッコつけないで下さい!」
イッシー「理由も無い練習は、そろそろ終わりにするか。」
ラティアス「やっと終わりましたね。」
イッシー「あ、そうだ。最後にラティアスに言わないといけない事があるんだ。」
ラティアス「なんですか?」
イッシー「ここにボールが二つあるんだ。ドッジボールのボールは、どっち?」
ラティアス「…。」
イッシー「…。」
ラティアス「…出て行って下さい。あなたはもう家族とは認めません。」
イッシー「えぇ!そりゃねぇだろ!」
ラティアス「認めません。えぇ、認めませんとも。」
イッシー「そんなぁ〜…。」


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