転校生のヒミツ

□幽霊館のウワサ
1ページ/2ページ

火曜日。学校。
男子「なぁ、イッシー?」
イッシー「ん?何だ?」
男子「お前、本当に幽霊館に行ったのか?」
イッシー「…あぁ。」
男子「…二つ、言っておく。一つ目、勇気と無謀は別物だぞ。」
イッシー「分かってるよ!」
男子「二つ目、幽霊館にとじこめられた時、最後に入った人は『死』よりつらい思いをする事になると言い伝えられている。」
イッシー「…つまり、俺のことか。」
男子「もっと詳しく知りたければ、いろんな人から聞いてみろ。」
イッシー「あぁ、ありがとな。」
男子「良いってことよ。」
男子は立ち去った。
イッシー「…よし、ラティアス!ラティオス!」
ラティアス「はい?」
ラティオス「なんだ?」
イッシー「今から幽霊館について調べに行こう。」
ラティアス「あ、それについては、私も少しだけ新しい情報を得ましたよ!褒めて褒めて♪」
イッシー「ん?あぁ、偉いな。それで、新しい情報は?」
ラティアス「あぁ、そうですね。あの幽霊館、実は、実際に入った人はほとんど残っていないんですよ。」
イッシー「な、何だって!」
ラティアス「事実ですよ。この学校で知っている人は、沢山いるんですけど、入った人は、たった一人だけです。」
イッシー「…その人に話を聞きに行こう。名前は分かるか?」
ラティアス「…えっと〜。お兄さん、分かりますか?」
ラティオス「知らん!お前が話を聞いた時には俺は居なかった!」
イッシー「その時は、ラティオスは何をしてたんだ?」
ラティオス「俺も情報収集だ。俺も新しい情報を得ている。」
イッシー「…話してみろよ。」
ラティオス「あぁ。あの幽霊館には、男女二人で入ると、永遠に結ばれる部屋があるらしい。ただし、入ると二度と出られ無いらしい。」
イッシー「…そんな噂の部屋があるのか。…て、ちょっと待て!『一人しか入った事が無い』のに、何でそんな噂があるんだよ!?」
ラティオス「…その矛盾の答えを知るためにも、入った事のある人を探そう。」
ラティアス「そうですね。」
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ