転校生のヒミツ

□突然の転校生
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イッシー「…。」
この少年、イッシーは、頭脳明晰・運動神経抜群といった、天才少年であるが、最近は学校には行っていない。この話は、イッシーが出会った不思議な転校生と織り成す不思議な物語です。

お母さん「ほら、早く起きて学校に行く用意をしなさーい!」
と、扉の向こうからお母さんの声が聞こえる。
イッシー「…嫌だね。いまさら俺が学校に行っても、学べる事なんかねぇだろうが。」
お母さん「そんなことばかり言ってるから、友達が出来ないんでしょ!良いから行きなさい!」
イッシー「あーもー、うっさいなぁ。分かったよ。しゃーねぇな…。」

学校では。
イッシー「(…ったく、相変わらず退屈だなぁ。)」
先生「イッシー、この問題を解いてみなさい。」
イッシー「…え?見てませんでした。どの問題ですか?」
先生「この問題だ。」
イッシー「2x-5y+2です。」
先生「…せ、正解だ。」
イッシー「(…何でこんな簡単なことをしてるんだよ。上を目指す気は無いのか?)」
その時、周りの視線に気付いた。
イッシー「(…またか。『天才なのに、何でこの学校に居るんだ。』『お前なんか学校に来なくてもいい。』…そんな視線だ。)」
その日は、この授業が終われば帰ってしまった。
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