12/12の日記

21:09
ありがとうの一週間 B
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無限の塔、最上階。そこは、イッシーとサーファの出会った場所。

イッシーは、その場所へと向かっていた。その仲間の最期のために。

イッシー「サーファ、無事で居てくれよ…!」

最上階にたどり着く。そこにはサーファが居た。

イッシー「サーファ!」
サーファ「イッシー…」

そのサーファの姿は、微かに透けていた。

イッシー「どうしたんだよサーファ!?」
サーファ「ここは、僕たちが出会ったところ…ここで最期を迎えたかったんだ…」
イッシー「…もう…会えないのか…」
サーファ「会えるよ、きっと…」
イッシー「気休めはいい!」
サーファ「気休めじゃない…僕の事、思い出したんだよ…」
イッシー「サーファ自身の事…?」
サーファ「僕は…アナタに会いたかったんだ…だから、一週間の間だけ、アナタの前に現れた…」
イッシー「いったい、お前は…?」

サーファは一呼吸置くと、こう言った。

サーファ「僕は…アナタの大切にしている携帯電話の化身…」
イッシー「ケータイ…?」
サーファ「そして僕のするべき事は…アナタに『ありがとう』を伝える事…」
イッシー「ありがとう…?」
サーファ「うん…大切にしてくれて…ありがとう…」
イッシー「…俺も…いつも一緒に居てくれて、ありがとう。」

サーファの顔が、精一杯の笑顔で満ちた。

サーファ「そろそろ…休ませて下さい…」
イッシー「あぁ、ゆっくり休め。」

サーファは、その笑顔を保ったまま、消えていった。

それからしばらくして。

イッシー「サーファ!てだすけ!」

イッシーはニャオニクスをゲットし、サーファと名付けた。もちろん、携帯電話のサーファとは無関係だ。

しかしイッシーは、いつまでもサーファと共に居ると確信している。

イッシー「今でも、近くに居るんだな…サーファ…」

今でも変わらず使いつづけている携帯電話を、毎日握りしめている。


   ありがとう…


ヤイバ「ちなみにこれで完結ですが…アル伝内での評判は?」
イッシー「POKEMOBAのティレイとアルトとシャインに人気。」
ヤイバ「それだけ…?」

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