駄文

□●離れられない
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「っ…」

息がつまる。息が出来ない。湧き上がる悪寒にも似たしびれに、腰が引ける。

「ジェイド、すごいやらしい」

「うるさい」

背後から執拗に体をまさぐり、熱い息を吹きかけてくる金色の男の顎を、うっとおしそうに押し上げてやるが、けだるい動作は軽く男の視線の邪魔をしただけだった。汗をかいた体は、どこまでが自分で、どこからが男のものだったのかわからなくなるような、気持ちの悪い錯覚を覚える。

徹夜3日目の弱った体に無体を強いてくるものだ、と男の身勝手さに、いささか眉をひそめながらも、ジェイドはもはや混濁しきった意識である思考で事に及ぶことは嫌いでなかった。

(意識がとびそうだ)

「気持ちいいんだろ」

「黙らないくちですねぇ」

「舌がまわってねぇぞ」

揶揄りながらも、猛った獲物で内壁をこすり上げ、奥へと突き立てる動作はやめずに、快楽を追い立てる。
ぐちぐちと悪態をつきながら組み敷かれている男が、実は鉛のように疲れた体では一番素直に反応を返すことをピオニーも知っていた。
実際もぞもぞと面倒くさそうに体を動かし、普段なら相手を伺う様子をよく見せているのが、今は傍にあった手ごろな枕を抱きしめ、快楽を甘受している。

「変なやつ」

「ぅ…ん」

素直じゃないと思いながらも、その素直でない友人が無防備に顔をしかめ、切ない表情で自分に感じ入っている姿は、かなり、そそられるものがあり、滅多に聞けない甘い声に腰の滑りも良くなる。

「あ…っ、もう」

「いくか」

「陛下…っ」

「なんだ…っ」

「ちゃんと、私のベッドに運んどいてくださいよ…。へたな噂がたつのはごめんですからね…っ」

きっちりと睨みを効かしながら現実的な予定を告げて、男はひくりと数回痙攣し、糸がきれたようにベッドへと崩れ落ちた。

「……」

死んだように眠る友人の顔にはうっすらと隈が浮かび、顔色も本当はあまりよくなかった。最後まで抜け目ない言動に少しがっかりし、いや…でもジェイドらしいよな…、と一人ごちながらも、つんでれだから仕方ないのかと、蜂蜜色の髪の毛をかき上げてやりながら、ため息をついた。

「おやすみジェイド」








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眠りネタが多いってか、ほとんどですね!orz 好きなんです。無防備な人。寝ぼけている人なんてもう最高です。ああああああ、でも今は自分が寝たい。明日提出のレポートなんて知らない!明日のテストなんて(以下略)。

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