† BOSS †
□Tea for two
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PM13:37
絵里子は、コーヒーを飲みながらある事について考える。
事件についてではない、コーヒーについてだ。
ちなみに警視庁内のコーヒーのランク付けをすると、
特別犯罪対策室のコーヒーは首位を争う美味さ。
新しい部署だけに、コーヒーサーバーも新しいから美味いのだ。
でも絵里子は、中でも木元が入れてくれるコーヒーが一番美味いと思う。
木元の愛がこもっているから・・・
そんな事を考えると顔が熱くなってきてしまった。
「顔、なんか赤いですよ?」
「えっ?」
絵里子の顔を覗き込む木元。
(驚いたっ・・・いきなり呼ばないでよ木元・・・///)
「しっかしぼすってコーヒーに砂糖、山ほどいれますよね。」
「え、あ、そう?木元はブラックよね。」
「ええ。あたし、砂糖もミルクもいれると飲めないんですよ。」
「へーぇ。」
返事をしながら、黄色のM&Mをざざーっと口に流し込む。
「チョコもですか・・・本当甘党ですね。」
「言う程じゃないわよ。」
(木元・・・ブラック飲めるもんなぁ、大人だなぁ・・・自分より。今更ブラック飲めないとか言えないなこりゃ。)
2人でこんなお茶を飲むのもいいかもしれない、対策室の午後。