星満ちるbook
□初デート
2ページ/9ページ
「こんにちは」
「ほたるちゃん、せつなさん!」
その場に顔を出したのは買い物途中の二人であった。
「偶然、愛野さんが入っていかれるのを見掛けましたので」
「何を見てるんですか?」
「スリーライツの記事です。今度みちるさんとアルバムを作られるそうですね」
「みちるママ、はるかパパの機嫌とりで大変そうだったよ」
「ご想像の通りです」
「あはははは…」
二人の言葉に苦笑する面々。そこでレイが疑問に思ってたことを聞いた。
「これってホントにセイヤくんのファンコールですか?」
「みちるママ最初は断ったんだけど、セイヤさんがあまりにも…」
「みちるも以前彼らのパワーに興味をもっていたようです」
「へぇ〜。じゃあ最近セイヤくん機嫌よかったのって…」
「ってことはセイヤの好きな人って…」
「え〜!?何それうさぎちゃん!」
「何かセイヤ今好きな人いるんだってサ」
「うさぎじゃなくて?」
レイの言葉にテーブルについていた肘をガクッと崩してしまううさぎ。
「っ!ちがうって!」
あの日何かあったのねという顔をする亜美とレイ。
「でもみちるさんとはレベル高くないかい?」
「はるかさんもいるしね〜」
「ふふっ。そうでもないようですよ」
「みちるママ最近楽しそうだもん。はるかパパとは違う意地悪してるし」
再び苦笑するしかない面々だった。