星満ちるbook

□初デート
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「こんにちは」

「ほたるちゃん、せつなさん!」


その場に顔を出したのは買い物途中の二人であった。


「偶然、愛野さんが入っていかれるのを見掛けましたので」

「何を見てるんですか?」

「スリーライツの記事です。今度みちるさんとアルバムを作られるそうですね」

「みちるママ、はるかパパの機嫌とりで大変そうだったよ」

「ご想像の通りです」

「あはははは…」


二人の言葉に苦笑する面々。そこでレイが疑問に思ってたことを聞いた。


「これってホントにセイヤくんのファンコールですか?」

「みちるママ最初は断ったんだけど、セイヤさんがあまりにも…」

「みちるも以前彼らのパワーに興味をもっていたようです」

「へぇ〜。じゃあ最近セイヤくん機嫌よかったのって…」

「ってことはセイヤの好きな人って…」

「え〜!?何それうさぎちゃん!」

「何かセイヤ今好きな人いるんだってサ」

「うさぎじゃなくて?」


レイの言葉にテーブルについていた肘をガクッと崩してしまううさぎ。


「っ!ちがうって!」


あの日何かあったのねという顔をする亜美とレイ。


「でもみちるさんとはレベル高くないかい?」

「はるかさんもいるしね〜」

「ふふっ。そうでもないようですよ」

「みちるママ最近楽しそうだもん。はるかパパとは違う意地悪してるし」


再び苦笑するしかない面々だった。
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