02/26の日記

20:07
お疲れちゃんー
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自由席の恐ろしさを実感しながら憧れのおしりタッチや密着、触れ合いなどを経験。
しかも可愛い子ばっかり。
ありがとう、自由席。
疲れなんて吹っ飛んだよ(´∀`)

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15:12
終〜了。
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微妙な結果でした。まあ、後は合格不合格を待つだけっす。
そうそう。
今日の試験会場に、

江崎瑠里のイメージにぴったりな試験官がいましたよ(´ー`)
知的で眼鏡と来たもんだ。いやー驚いたねぇ、きっと男を狂わす魔性の女だろうと予想できるわ。

って勝手な想像しすぎか

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18:28
PEACE前編、読んでほしいなぁ
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7.

俺は古本屋を飛び出し、死に物狂いで駅へと走った。駅へと続く並木道が今の俺には果てしなく長く感じる。俺は今にも泣きそうになり、嗚咽を漏らしながら足の筋肉に鞭を打つ。
心臓がパンクしそうだ。それに急激に走ったせいで、脚の筋肉や脇腹、そして肺が悲鳴を上げている。悔しかった。自分の体力の無さを死ぬほど恨んだ。
(瑠里、瑠里……!!)
俺は心の中で何度も叫び続けた。
目の脇を掠めていく風景は平和そのものだ。さっき報道されたニュースが何かの手違いであったら良いと何度思っただろうか。
いや、事故が起きようが構わない。瑠里が無事ならそれでいい。

俺はやっと○×駅に辿り着いた。
「瑠里イィィッ!!」
ここに瑠里はいない、叫んだって無駄なのは分かってた。それでも、とにかく不安な心を静めるためにも叫ばずにはいられなかった。
俺は血相を変えて駅員を問い詰め、大体の状況を聞き出した。
どうやら気温上昇によって雪崩は起きたらしい。○×駅〜○○駅の区間の途中には、山間の急斜面があり、そこから溶け出した雪の大群が運悪く走行中の車両に傾れ込み、線路上から脱線してしまったという。
「乗客の収容先はどこっすか!?」
俺は身を乗り出して大声で怒鳴りつけるように言った。
「お、落ち着いてください……」
俺はおろおろする駅員を見て、焦燥感を抑え切れずに胸ぐらを乱暴に掴み上げる。
「馬鹿野郎、落ち着いてられるかッ!!」
「げ、現状がまだ完全に理解できないんですよッ!!きっと○○大学付属病院でしょう……」
○○大付属病院、すぐそこの大病院だ。俺は駅員を投げ出すように手を離し、病院へと駆け出した。

白く無機質なリノリウムの、真新しい床。白いコンクリートで固められた完全防音製の壁。病院というのはツンと鼻に付く薬品の臭いがプンプンして、不快になる。でも、もし医療人として働くとしたら、俺はこの先一生この臭いと付き合っていかなければならない。
俺はベンチに腰掛けた。
急患の怪我人が、ストレッチャーに乗せられ、運ばれていく。その身に近付いてくる死に抗う術も持てずに。
俺はただ頭を抱えてその場で待つ事しか出来なかった。何も出来ない自分がもどかしかった。
あの列車には朝の通勤時間もあって、かなりの人数が乗っていた。
(……瑠里は、生きているのだろうか?)
この状況下、それだけは間違っても考えてはならなかった。俺の頭の中に、瑠里の顔が浮かび上がってきて、それが掻き消すように消えてしまった。
(まさか、死……)
限界だった。
俺は病院内に設置されてあるトイレに駆け込み、吐いた。昨日から何も食べていないため、黄色い胃液が排出された。胃が痙攣するような感覚に、嘔吐を止められないまま水洗トイレの蛇口を捻り続けた。
胃の中が空になっても、嗚咽は止まらない。喉を鳴らし、口腔を広げるように息を吸い込み、声にならない声と共に息を吐き出す。胃液の残りが唾液に混じってがだらりと口から零れる。
俺はほとんど足の感覚が無いまま、トイレの扉を開けた。
トイレのすぐ傍にある鏡には、顔面蒼白でもう死んでいるのではないかというぐらいにやつれ切った人間の姿が映り込んでいた。
(俺……なのか)
俺は一目そいつを見て、そう思った。そこには瑠里を散々傷つけて、今日ヨリを戻して、いかにも自分が傷付いています、彼女の事が心配で泣いています、と言うような、偽善者の姿がいただけだった。今すぐにもそいつの顔を叩き割ってやりたかった。しかし、そんなことをしたところで何の意味は無い。
俺はふらふらとした足取りで、元いたベンチに向かった。座るのも、ここにいるのも億劫だ。

「これで最後だッ、クランケの名前は!?」
「分かりませんッ、江崎という名字しか確認取れませんッ!!」
医者と看護婦のやり取りが耳に飛び込んできた。
“江崎”
間違いなくそう言った。
「瑠里、瑠里ィ!!」
俺は立ち上がり、そのストレッチャーに向かってひたすら猛進していた。

――ピー、ス……?

彼女が俺の名前を囁いたのが聞こえた。間違いない、あれは彼女だ。
「瑠里ィッ!!」
俺は医療スタッフの邪魔にならないように、ストレッチャーに並行して走った。
「あ、ピース……、また逢えたね……」
聞こえるかどうかも分からないような、弱々しい彼女の声。
俺は思わず絶句した。彼女の顔がグチャグチャのミンチになっていた。血だらけになった衣服やバッグが、他の乗客の血ではないことが一目で分かる。俺の心は深く鋭く抉られた。
「ツイてないよね……あたしもさ……」
「うるっせぇ……もう話すなよぉ……、馬鹿野郎……ッ」
俺は涙声になりながら瑠里を黙らせようとする。もう涙腺は完全に壊れていた。
「あたしの顔、見ないでよ……。こんなあたしじゃ、気持ち悪いでしょ……?」
「んなワケねえだろぉ!!チクショウ……」
彼女は顔に笑みを浮かべた。彼女の瞳には、いつも俺を元気付けてくれていた光はなかった。赤黒い肉の上にある目は、とにかく真っ黒だった。
俺の中の心のような深い闇を湛えていた。
「あーあ……、ピースの顔、見えないや……。眼鏡……、どっか行っちゃってさ……」
彼女はそう言うが、眼鏡はすぐ傍にあった。
レンズは割れて顔に突き刺さり、フレームは彼女の顔にめり込んでいた。

「俺が買ってやるよ……!!だから、頼む、死なないでくれ……!!」
俺は嘘をつき、血塗れになった瑠里の手を固く握り締めた。まるで氷の彫刻を触っているような気分だった。
「不思議なんだよ……身体なんて全然痛くないんだ……。でも、身体がどんどん冷たくなっていくの……。でも、ピースの声を聞いたら……あったかくなってきた……」
瑠里がそう言っている内に、徐々に医師の足は緩慢になり、ストレッチャーの速度が緩まっていく。
医師と看護婦たちは俺の顔を見るや否や、深々と頭を下げた。その不様な姿に、言いようの無い怒りが込み上がってきた。
「なに諦めてんだよ……、早く瑠里を助けろよォッ!!」
医師の肩を掴み、揺さ振る。
「もう、手遅れだ……」
傍にいた看護婦を含め医療スタッフ達は皆、涙を流していた。
俺は頭の中が真っ白になり、医師の胸ぐらを掴んで右手を振りかざそうとした。
「ピー、ス……」
彼女は俺の名前を囁いて、俺の頬にそっと触れた。悲しくなるぐらいに冷たかった。
「ピース……、怒らない怒らない……」
そう言って二年前のように、優しく語り掛けてきた。彼女は続けた。
「ねえ、最後に一つ、お願いしていい……?」
「最後なんて言うな!!」
怒号する俺の声を無視して、彼女は言った。
「ピースは絶対、生きることを諦めないでね……、頑張れば、報われる時があるから……」
そう呟いた後、彼女は安らかに息を引き取った。

「あ、あ……、あああぁぁぁぁッ!!」
俺は彼女の顔を包み込むようにして腕を回し、声を上げて泣いた。
慟哭が、病院の手術室前に谺した。

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18:20
PEACE。訂正版です。
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瑠里が死んだ。
俺の目の前で、俺に生きる事を諦めるなと言って息を引き取った。
あの後、霊安室に運ばれた瑠里の遺体には遺族が駆け寄ってきた。
俺は厄介者のように扱われ、敵意に満ちた眼差しを向けられた。当たり前だ、偽善者気取りの元彼なんかに、瑠里の家族に俺の悲しむ姿を見せたところで、向こうの怒りを買うだけだ。
俺は霊安室から追い出される形で、すごすごとその場を立ち去り、玄関の前までやってきた。そして携帯電話を取り出し、矢口書店のダイヤルをゆっくりとプッシュした。通話が繋がると共に俺は、呪咀でも唱えるかのように低く皺枯れた声で呟いた。
「……もしもし」
『平和、何も言わなくていい。今日はそのまま休め』
電話の先で、店長は言った。それが今の俺にとってどれほど救われる言葉なのか、今はまだ分からなかった。
俺は満足に会話する事も出来ずに、電話を切ってしまった。
全身が怠い。俺は再び掴んだと思った、生きる支えすら永遠に失ってしまった。
どうもこのまま歩いて帰れそうに無い。病院前に止まっていた空車のタクシーが目に止まると、縋るように乗った。
「○×の……」
俺はアパートの住所を唱えた。魔法が発動するように、タクシーは俺を目的地へと運ぼうとする。
「金は向こうで払います……」
そう力無く呟くしかなかった自分が、泣きたくなるぐらいに情けなかった。

アパートに着いて運転手に賃金を払い、すっかり暗くなってしまった部屋に戻ると、今までに体験した事の無い気持ちになった。
心が空っぽになって、今こうして生きている事が馬鹿らしく感じる。多分、俺の部屋にカッターがあったら死ぬまで手首を切り裂いていた。
……そうだ、煙草を解して水に混ぜて飲み込むのもいいな。
俺はベッドの下にしまってあった煙草のケースからありったけの煙草を取出し、中の葉っぱをコップに入れた。
蛇口を捻り、水を入れる。後は、こいつを飲むだけだ。
暗闇の中、恐る恐るコップに口を付け、傾けた。

“ピースは絶対、生きることを諦めないでね”
頭の中で彼女の言葉がフラッシュバックする。
口の中に広がる味に気付いた時、俺は嘔吐していた。指を口の中に入れて、吐き続ける。
「え゙えッ!!ごぉえッ!!、かは……ッ」
彼女に言葉は届かなかったが、俺は約束した。したはずなのに……。
後悔と自責の念が、俺の世界を満たす。俺を包む暗闇は、決して優しくはなかった。

一本の電話が掛かってきた。
どれくらいの時間が過ぎたのかは分からない。ただ周りはやはり真っ暗で、俺はベッドに横たわっていた。俺は電話を取る気などなかった。
ダイヤル音が途切れる。
(瑠里……)
彼女の笑顔が頭に浮かんでくる。とめどなく目から涙が溢れる。しかし、この涙は自分のものではないかのように感じた。瑠里の傍で出し尽くしたつもりだったのに。
再び電話が掛かってきた。今度は俺の携帯電話だった。マナーモードに設定してあるため、バイブレータの振動のみが部屋中に響き渡る。発信先は矢口書店からだった。
店長か、一体何の用事だろう。俺は携帯電話を手に取り、耳に当てて、電話を繋ぐ。
「もしもし」
今度はきちんと話すことが出来た。俺はつくづく、自分がしたたかに出来ているもんだと感心せざるを得なかった。
『あっ、もしもし、平和さんですか!?』
透き通るような声。篠沢言乃だった。若干声の音量が大きかった。
「……はい」
『よかった……、電話取ってくれなかったから、心配しちゃいましたよ……』
少し涙声だ。
俺はどうにか必死で偽善者の仮面を被って、篠沢言乃に会話を試みる。
「……どうしたんですか、何か、問題でもありましたか……?」
すっかり声が枯れてしまって、擦れ声だ。
『いえ、平和さんが何処か遠くに行ってしまいそうな気がしたんです』
彼女は心細げにそう話した。
確かにたった今、この世から逃げそうになっていた。瑠里と交わした約束が、この世にどうにか俺を繋ぎ止めてくれた。
「……それもいいかもしれませんね」
三流役者のように棒読みに台詞を読んだ。なんて滑稽なんだ。俺は笑いが止まらなくなった。低く、擦れた声だった。
『……何言ってるんですか。まさか、死ぬ気ですか……!?』
電話の先、絞り出すような声で篠沢言乃は言った。何を必死になってるんだ、この女は。
「いいえ。彼女と約束しました、生きるって。でも、俺なんか生きてたって意味なんか無いですよね。少なくとも俺みたいな駄目な奴じゃ――」
『馬鹿なこと、言わないでください』
きっぱりとした声だった。
『生きていて意味の無い人なんていないんですよ、平和さん。別に、立派な人じゃなくてもいいんです。人は生き続けるだけで、誰かの希望になってくれるんです』
彼女の言葉は小説に出てくる人物のように立派だった。むしろ立派過ぎた。俺はその一言に理性の限界を迎え、自ら偽善者の仮面を剥がしてしまった。
「……昨日今日会ったばかりのあんたに何が分かるってんだッ!偽善者ぶって、偉そうな事言ってればそれで済む問題じゃねえんだよッ!!」
初めて彼女に俺の中に存在するエゴイストを見せてしまった。身勝手で、素直に彼女の言葉を受け容れられずに、文句を言ってしまった。
(最悪だ……ッ)
『……それなら』
震える声で、彼女は呟いた。
『それなら、私が平和さんの支えになります。亡くなってしまった彼女さんみたいに、貴方の心に空いてしまった穴を満たす事は出来ないかもしれないけど……』
その言葉だけで俺は泣きたくなるほど嬉しかった。
「もう、やめてくれ……」
ただただ悲しかった。
どうして俺がこの世を死ぬほど恨んだ途端に、こんなにも俺の事を気遣ってくれる人間がいるんだ。
……店長だってそうだ。バイトを休むと告げようとした時に、休むように気遣ってくれた。
失う悲しみを知っている故に発した言葉。そっとしておこうとする事があの人なりの優しさなんだ。
『……店長さんには黙っておいてくださいね、私が平和さんに電話した事』
彼女は可愛らしく、明るく言った。
「……ごめん、なさい。それと……、ありがとう」
そう言った後、俺は携帯電話の電源を切った。

(ありがとうなんて、言いたくねえよ……。俺みたいな奴に優しくすんじゃねえよ……)
涙は止まる事無く流れ続けた。嬉し涙と悲しい涙が混じり合って、何が何だか分からなかった。

俺はどうすればいいんだ――、分からねえよ、分からねえ――。








訂正なんて、マジで謝らないとな。済まねえ。
誰に謝ってるかなんて分からんが(´・ω・`)

読んでくれよな、ピース。

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