しょーとのべる

□Happy Valentine Day!
1ページ/6ページ



明日はウキウキドキドキ・バレンタインデー。女の子達が何やらバタバタしている模様。さて…いったいどうなることやら…?








Happy Valentine Day!








久々にゆっくりできるということで、奏とエリカは公園に来ていた。会話はないが、穏やかな空気が二人を包んでいる。
端からみると…いや、いつも一緒にいる仲間たちから見ても、初々しさ爆発なカップルである。

ふと、エリカが何かを見つけたように目を細めた。奏もつられてそちらをみ…

?「エリカ!さ、行くよ♪奏、エリカはいただいてくよ!!」

…見たときにはバビュン!、とでも効果音がつきそうな勢いで浚われていったエリカ。浚っていったのは…

奏「…瑪瑙…?ι」

司《…だな。》

直接心の中から響いてくる声。奏のもう一人の人格ともいえる存在、司だ。瑪瑙とは、周囲公認の仲で、彼女の一番の理解者。だから、聞いてみた。

奏「…なんで…」

司《…おそらく、明日があの日だからじゃないか?》

奏「あの日?」

司《…明日は何日だ?》

奏「…何日だ…?」

聞き返すなよ、とか内心思いつつ応える司。

司《…2月14日だよ》

奏「…何かあったっけ?」

本気でわからないからそう言ったのに、溜め息をつかれてしまった。
何でだよ。

司《明日は…──》





言われてやっと気付くあたり、なる程、やっぱり鈍いんだなー俺とか納得してしまう奏であった。







さて、次は彼女たちの方に話を移していこう。

突然浚われてしまったエリカは、成り行きがよくわからないようだ。頭の上に?が沢山見えるくらい不思議そうな顔をしている。

エリカ「…えっとぉ…これは…?」

目の前に並べられている調理器具を見て、呟く。

華月「今からチョコ作るんだよ♪」

言われて顔を上げれば、エプロンとバンダナをつけて、いかにも料理をする格好をした面々がいる。因みに、エリカを浚ってきた瑪瑙、華月、依月、サクヤ、エリスにシノ、何故かリウまでがこの場にいる。

エリカ「チョコレート…?」

何でですか?、と続いた言葉に、周りが唖然とした。

依月「え、あの…知らないの?」

瑪瑙「ほら、明日って何の日かなっ?」

エリカ「…?」

ほんとにわからないらしい。まぁ仕方ないか、と瑪瑙が教える。

瑪瑙「明日はね、バレンタインっていって」

華月「女の子が好きな人とか、お世話になった人とかにチョコをあげる日なんだよ〜」

華月が続けて言う。エリカもやっと納得できたようで、今度は目をキラキラさせながら調理器具を眺め始めた。

エリカ「これでチョコレートを作って…その…///」

エリス「エリカさんが赤くなってる…ι」

シノ「かわいい〜

茶化す二人にますます赤くなるエリカ。

エリカ「…///」

サクヤ「…とりあえず、始めませんか?」

リウ「時間なくなっちゃいますよ〜ιι」

サクヤとリウが声をかけたことで、やっと動き始める女性陣(1人男だけど)だった。






次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ