しょーとのべる
□Happy Valentine Day!
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明日はウキウキドキドキ・バレンタインデー。女の子達が何やらバタバタしている模様。さて…いったいどうなることやら…?
Happy Valentine Day!
久々にゆっくりできるということで、奏とエリカは公園に来ていた。会話はないが、穏やかな空気が二人を包んでいる。
端からみると…いや、いつも一緒にいる仲間たちから見ても、初々しさ爆発なカップルである。
ふと、エリカが何かを見つけたように目を細めた。奏もつられてそちらをみ…
?「エリカ!さ、行くよ♪奏、エリカはいただいてくよ!!」
…見たときにはバビュン!、とでも効果音がつきそうな勢いで浚われていったエリカ。浚っていったのは…
奏「…瑪瑙…?ι」
司《…だな。》
直接心の中から響いてくる声。奏のもう一人の人格ともいえる存在、司だ。瑪瑙とは、周囲公認の仲で、彼女の一番の理解者。だから、聞いてみた。
奏「…なんで…」
司《…おそらく、明日があの日だからじゃないか?》
奏「あの日?」
司《…明日は何日だ?》
奏「…何日だ…?」
聞き返すなよ、とか内心思いつつ応える司。
司《…2月14日だよ》
奏「…何かあったっけ?」
本気でわからないからそう言ったのに、溜め息をつかれてしまった。
何でだよ。
司《明日は…──》
言われてやっと気付くあたり、なる程、やっぱり鈍いんだなー俺とか納得してしまう奏であった。
さて、次は彼女たちの方に話を移していこう。
突然浚われてしまったエリカは、成り行きがよくわからないようだ。頭の上に?が沢山見えるくらい不思議そうな顔をしている。
エリカ「…えっとぉ…これは…?」
目の前に並べられている調理器具を見て、呟く。
華月「今からチョコ作るんだよ♪」
言われて顔を上げれば、エプロンとバンダナをつけて、いかにも料理をする格好をした面々がいる。因みに、エリカを浚ってきた瑪瑙、華月、依月、サクヤ、エリスにシノ、何故かリウまでがこの場にいる。
エリカ「チョコレート…?」
何でですか?、と続いた言葉に、周りが唖然とした。
依月「え、あの…知らないの?」
瑪瑙「ほら、明日って何の日かなっ?」
エリカ「…?」
ほんとにわからないらしい。まぁ仕方ないか、と瑪瑙が教える。
瑪瑙「明日はね、バレンタインっていって」
華月「女の子が好きな人とか、お世話になった人とかにチョコをあげる日なんだよ〜」
華月が続けて言う。エリカもやっと納得できたようで、今度は目をキラキラさせながら調理器具を眺め始めた。
エリカ「これでチョコレートを作って…その…///」
エリス「エリカさんが赤くなってる…ι」
シノ「かわいい〜」
茶化す二人にますます赤くなるエリカ。
エリカ「…///」
サクヤ「…とりあえず、始めませんか?」
リウ「時間なくなっちゃいますよ〜ιι」
サクヤとリウが声をかけたことで、やっと動き始める女性陣(1人男だけど)だった。
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