SS置き場

□七夕
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「願い事は何を書いたの?」

「お前に見せる義理などないわっ!」

「先生のけちんぼ!!ブサイクニャンコ!」

「なにぉ〜?!
と言うかブサイク関係ないではないか〜!!」

うりゃーとケンカが始まる。
どうしても見せたくないのか先生は口でくわえてするりと抜けて行った。

先生のケチッ見せてくれたっていいじゃないか。

というか、ケンカで自分の願い事を書くのを忘れていた。

今日は七夕だ。織姫と彦星が一年に一度だけ会うことを許される日。

願い事を短冊に書いて吊るすと叶うと言われている。
おれは何を書こうかな?

願いはたくさんあるようでいざ書くとなると難しい。
しかも一つに絞って書かねばならないなんて…。

はぁ〜。

縁側に吊るした笹が風で揺れていた。

もうすぐで日が沈むようだ。

今日は一日中天気が良かった。

夜は綺麗な星が見えるだろう。

「貴志くんごはんよ〜。」

塔子さんの優しい声がする。
もうそんな時間か…。

「は〜い、今行きます。」

元気な声で答えた。

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