頂
□慧様からの頂き物
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初めてこの屋敷に来た当初は、それでもどこか壁を作った態度だった。
それも主従の関係がある事から、必然的に一緒にいる時間は増えていった。
淡々とした…それでいて退屈のない会話に、ヴィンセントは心地よささえ感じていた。
彼は自分を悪魔だと言った。
契約もしていないヴィンセントの傍にいる事自体、異例中の異例なのに彼は傍にいた。
それが何故なのか気になっていたが、その時は聞けば離れていってしまいそうで聞けなかった。
悪魔というからには、冷酷無比などそういった悪いイメージしかなかったというのに
セバスチャンは与えた名前を使い、時折笑顔を向けてくれて…
自分が好きだと言ったスイーツは、自ら勉強して作ってくれた。
多分もうその頃から、セバスチャンに対し特別な感情を持っていたのだと思う。
『ヴィンセント様?』
名前を呼ばれる事が心地よく、少し悪戯に聞こえないフリをしたりもした。
当初は『ご主人様』なんて言われたりもしていて、何だか変な気分になってしまいそうで名前で呼ぶように言ってしまった。
別に可笑しな事は何一つないというのに…
あまりからかうと困ったように眉を下げるものだから、可愛くて仕方なかった。
勿論ヴィンセントからの想いの打ち明けだった。
セバスチャンからはきっと一生その言葉は出てこないだろうと、ある意味確信があったからだ。
何の利益もない、魂という報酬さえない人間の傍にいる。
ただそれだけで、もしかしたらと思った。
案の定、愛を告白されたセバスチャンは顔を赤くして静かにだがパニックになっていた。
言葉が喉につまり、パクパクと可愛らしく口を開いたり開けたり。
頷く事で、精一杯の様子だった。
人間の何倍もの時間を生きてきたにも関わらず、まるで幼い子の恋をしているような反応
流石に抱きしめただけで気絶されたのは、驚くしか出来なかったが…
気絶しなくなった。というのが最初の頃とは違った反応になるのだが…
それでもこの様子
ぎゅっと服を無意識にだろうが、握り締めてくるのが愛おしい
ああ、本当…
どこまでこの想いを大きくすれば気が済むのかな、君は
END
ああー!!!!!
本当にありがとうございました!!
掲載のお許しを頂いてからどのように
UPしようか悩んだ所為で遅くなってしまいました;
すみません!!しかも色々と機能を忘れていた・・・orz
もう慧様のセバスの可愛いこと!!
甘くて幸せですーwww
砂糖で埋もれ死んでも本望ですよー。
うさこもちの大好きなサイト様から
頂いた究極の一品でございました。
今後とも足繁く通わせて頂きますね♪