05/21の日記

12:46
悲しい現実。四川省大地震
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これは、私の友達のお母様が書かれたメッセージです。

現実を歪める報道。。。それを信じてしまう人たちも多いと思います。

なので、一人にでも多くの方にこの事実をお伝えできればと思って。
日記と掲示板の両方に書かせてもらおうと思いました。


もし、一人でも多くの方がこのメッセージを各己のHPに記載して頂ければ私もすごく嬉しいと思いますので。。。

お願いします。。。





友達の母から来たメールです。

日本の友人の皆様

あの日、5月12日2時28分は私は店で小切手の記入をしていました。急に「フラッ」とめまいがしたのです。内心「あーもう年だな、しかし人に言えば心配をかけるにこまったもんだ」と思ったものでした。そしたら、2分ほどしてそばにいた女性スタッフが「さっきめまいがしたの。」といったのです。ソレッ地震だと気が付いたのは私だけ。急いでネットを調べたのですが、そのときは朝日新聞はまだ何も伝えていませんでした。
隣の国際ビルから人がどんどん出てきて道にあふれていると店のスタッフはそっちばかりが気になるようでした。その日から今日まで夜はテレビに釘付け、毎晩3時ぐらいまで寝られませんでした。想像を絶する大被害です。日本の報道とは温度差が激しいことをつくづく感じます。対応したくても雨は降っている、道はふさがっている、人が現場にたどり着けないのです。飛行機で行けばという意見も聞きましたが、大雨の中の二次災害を防ぐためには天気を待つしかない。結局軍隊が現場にたどり着いたのは徒歩で、山崩れを乗り越えた1000人ぐらいが最初です。その後、道路がだんだん通行可能となってから本格的な捜査に入ったのです。空からの物資の投下も始まり、落下傘部隊も出動しました。
最近知ったのはこの落下傘というのは4000メートル以下のところから出ないと人間がちょうど100mの深さの海底から突然海面に浮上するのと同じ状態になり、体から出血したり、死亡するというきわめて危険なことだそうです。現地はもともと高度の高いところで、4500−5000メートルくらいの山が連なる一体で、飛行機が飛んでいっても人をおろすのに適した高度の場所がなかなかないことと、よほどの訓練を受けていない限り1500メールくらいからしか落下傘は使えないのだそうです。300人の落下傘部隊を連れて行き、訓練をつんだ30人が降りて様子を見たということです。
中国側の対応が遅いとか、悪いとか傍観者がいうことで、現場の混乱と被害の大きさを考え、テレビで連日生中継される報道を見る限り、機械も現場に到着できない中、素手で瓦礫を起こしている中国の若い兵士の姿は本当に崇高なものでした。そして日を重ねるなかで、大型ショベルなどが使われるようになりますが、人が埋まっているところは結局手でやらないと隙間が崩れるため、人海戦術です。すごいことはこの報道が生中継されていたということです。ここは中国です。実際の現場を誰もがテレビを通じてみているというのがすごいのです。
毎晩涙を抑えることができないほどたくさんの感動的な人間ドラマが続き、大きな被害の中で、人々が献身的に協力し合う姿は中国がますます一致団結する大きなきっかけ作りをしたことになったと強く思いました。
昨晩は中央テレビが全国に向けたチャリティー番組を放送し、15億元以上の寄付を集めました。阪神大震災の20から30倍の被害と言われます。まだまだ長い復旧作業がこれから始まろうとしています。
中国政府は今日5月19日から20日の3日間は哀悼の日と定め、半旗を掲げ、今日の2時28分には全国民が3分間の黙祷をささげるよう、バスや汽車、船、非常サイレンなどは音を出すようにという通達が出されました。オリンピックの聖火リレーもこの3日間は停止します。私たちも店で哀悼の黙祷をささげます。私は北京テレビの番組で「地震」について話をすることができました。今週の土曜日の放送ですが、マグニチュード8(7.8だったのが昨日正式に訂正されました。)というとんでもない大地震では、なすすべがないようです。一部には瞬間震度が11というところもあったようで、中国の人たちの手づくりの家屋ではひとたまりもないでしょう。
まだまだ日本人が貢献できることがきっとあるはずです。どうかたくさんの人たちにもお伝えください。

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