Crucifix

□テンプル騎士団
1ページ/6ページ

中世時代で最も有名な騎士団。

それがテンプル騎士団だ。


神秘のベールに包まれた、テンプル騎士団の実体と消滅の謎について探ろう。



それにはまず、キリスト教の聖地エルサレムについて語らねばならない。



キリスト教・イスラム教・ユダヤ教という、3つ宗教の聖地であるエルサレムは、何世紀にもわたり、略奪と破壊が繰り返されてきた土地である。


そんな血塗られた歴史の中でも、宗教的対立のない平和な時代もあった。


しかし11世紀、イスラム系セルジューク朝がエルサレムを占領してからは、イスラム教徒とキリスト教徒の対立は激化。

破壊と虐殺が行われた。


ちょうど日本が平安から鎌倉幕府に変わり、チンギス=ハンがモンゴル帝国を成立させた時代だ。



キリスト教国のヴィザンティン帝国はイスラム勢力に脅威を感じていた。

巡礼者やエルサレムにある聖堂を守らねばならない。


そこで1095年。
ローマ教皇は聖地を奪還すべく東方への遠征を決定し、軍を派遣した。


それが“十字軍”である。


こうして血塗られた聖戦は幕を開けた。


(もっとも、13世紀頃の十字軍は、イタリア都市や世俗的領主の利害によって動かされるようになっていたのだが…)



■目次■
1p†聖地エルサレム
2p†騎士団の誕生
3p†騎士団の最盛期
4p†騎士団の危機
5p†陰謀と破滅
6p†生きる伝説

≫≫≫Next page
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ