Crucifix

□Gothicについて
1ページ/5ページ

◆はじまりのGothic◆


私をGothic&Lolitaの道へと導いたのはMALICE MIZERです。

MALICE MIZERからは語り尽くせぬほど多大な影響を受けました。


彼らはV系の中でもひときわ派手で異才、そして異端であったにも関わらず、その徹底した様式美や表現方法にナゼか正統性を感じました。


私が中高生だった頃は、今の何倍もヴィジュアル系の音楽雑誌が出版されており、当時絶頂期だったマリスはいたる雑誌で表紙を飾っていました。


普通、アーティストのインタビューなんて、新曲やツアーの内容を語るぐらいですが、マリスの記事はすごく濃密で、一冊のエッセイ本を読んでいるかのようでした。


特にMana様単独インタビューはとても哲学的で精神性の高いものだった。

当時、中学生だった自分が人生で初めて哲学に出逢った瞬間。
私が哲学オタクになったきっかけもMana様なのです。


MALICE MIZERが「人間とは何か」と問いかけてこなければ今の私は存在しなかった。


Mana様ファンというと、きっと多くの人が豪華な衣装やあのルックスから好きになったと思うのですが、実は私、あのルックスを見ても最初は特に何にも思わなかったんです(笑)

初めてMALICE MIZERを目にした時、何か心に引っ掛かるモノがあり、それがなんなのか気になってどうしようもなくなり、確かめる為にアルバムを買いました。

アルバムを聞き込み、インタビュー記事を読み漁り、ようやく曲・世界観・衣装が頭の中で一致して、

「Mana様すごい」って。(笑)


MALICE MIZERに、哲学要素と衣装を含めた表現方法、そのどちらが欠けても足りなかった。

だから双方を兼ね備えていたマリスの存在は完璧でした。

バンドとして、内面性と外面を完璧に体現した究極の姿。

それは“ゴシック&ロリィタ”という、内面性とファッションが一体になったスタイルと共通すると思います。



私が幼い頃は、銀座ファミリアの美容院でお人形のようなクリンクリンのパーマをかけ、Diorやモスキーノ、バーバリーなどシンプルでシックな服ばかり着せられていました。

母はトラッドファッションをこよなく愛する人で、ルーズな格好をとても嫌煙しているため、私も幼少期からカッチリしたスーツやツーピースばかり着ていました。
公立の小学校だからみんなカジュアルなのに、自分だけツーピースにローファーという私立の制服のような出で立ち。

過剰なフリフリは親の趣味じゃなかったようで、レースやフリルたっぷりのロリィタ風の服はほとんど着たことがありませんでしたねぇ…。


丸襟より角襟。
フリルよりプリーツ。
レースより刺繍。
花柄よりピンストライプ。
ピンクよりボルドー。

といった具合。


その影響はロリィタファッションをする今の私にも色濃く残っています。


丸襟嫌いだし、
白やピンクに花柄、
ファンシーで可愛いものが嫌い。

幼い時の影響をモロに受け、ロリィタなのに、ロリィタが好むものの大半が嫌いという…

(その点、Moi-meme-Moitieはシンプルでカッチリしているからまさに理想通り!)



幼い頃からの、甘さを省いたシックなトラディショナルなファッション。
小学生の頃、毎週教会の日曜学校に通っていたこと。
MALICE MIZERからの哲学とダークな世界観。
そしてMana様の趣味であるゴシックな世界。


それらが全部混ぜ合わさったところに“ゴシック&ロリィタ”という概念がピッタリはまった。

という道筋を辿り、今に至ります。


≫≫≫NEXT PAGE
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ