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□だんだん  石橋×めぐみ
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「お疲れさまでした。
お先に失礼します。」


病院での日勤を終えためぐみはロッカーで着替える同僚に挨拶し、女性更衣室のドアを開けた。


夜勤ばかり続いていた最近。
久しぶりに見るアフター5の夕日。
まだまだ新米のめぐみは、なんだか仕事から解放されて嬉しいような、勉強したりないような複雑な気分になった。


「身体壊したら、元もこも無いけんね。」


そげそげ、と自分を納得させ、ついつい一生懸命になりすぎてしまう自分にストップをかけた。





〜*〜*〜*〜*〜




「ふふふん、ふふふん、ふふふん♪」


大好きな赤いスイートピーを鼻歌で歌いながら、玄関へと続く廊下を歩いていると、前方の外科病棟から出てくる石橋を見つけた。





「はい。では、後藤先生、よろしくお願いします。」

「おう。石橋君もな。」


石橋が頭を下げると、石橋と話をしていた後藤先生はポンと石橋の肩を叩き、スタスタとこちらへ歩いてきた。




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