nodame
□愛の競争曲？？
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｢せんぱーい！大好きデース！！｣
50M向こうから幸せオーラを放ちながら、全力疾走してくる女は、のだめだ。
その後ろには、すっかりいぶし銀色から脱却した黒木くんと、こちらもすっかり垢抜けたターニャが腕を絡ませて歩いている。
｢せんぱーい！むっきゃあー！！｣
俺が遠くを見ていた隙にのだめは、近くまで忍び寄り、俺の懐辺りに、がっちりと抱きついた。
｢お、おい！離れろ！！｣
シャツの匂いを嗅ごうとするのだめの顔を引き剥す。
｢先輩！せっかく１週間振りに会えるのに～。｣
むくれるのだめ。
｢だからと言って、人前で彼氏にタックルかます奴がどこにいる？！｣
｢いますよ！ここに！それに、ここはアムールの国なんデスよ？！｣
｢アムール、アムールって！限度があるだろう！｣
何故か口喧嘩を始めてしまった俺達。
何が嬉しくて、１週間振りに会った彼女と喧嘩しなくちゃいけないんだ…。
｢相変わらず仲良いね、千秋くん達。｣
ゆっくり歩いてきた黒木くんとターニャがいた。
｢黒木くん達も相変わらずで。｣
しっかり繋がった手が視界に入った。
人のこと言えないだろ。
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