nodame

□君と貴方と過ごす冬のParis
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「うううー。寒い!全くあの女は、私をいったい何時間こんなに寒い中待たせるつもりなのよ!」




音楽院、コンセントバトワールの授業を終えたターニャは、遅刻魔のだめを正門で、かれこれ20分は待っていた。

冬のフランスは驚くほど寒い。
日本の北海道と同じ経度にあるのだから。



「あああー!もう!後で絶対焼きショコラをおごらせるんだから!」


イライラと腕時計をチラリと見る。


もうそろそろ四時になりそうだ。


バックから携帯を取出し、のだめからの着信があったか、確認する。






{受信メールはありません。}


携帯のディスプレイには、冷たくそう表示された。



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