nodame
□二人の調べ〜序盤〜
1ページ/1ページ
「ヤス?少しお願いがあるんだけど…いいかしら?」
僕は、さっきたまたまターニャに会った。
「?うん。いいけど?」
それを聞くと、ターニャは僕をどんどん引っ張っていく。
―どこにいくんだろう?
僕はなおも引っ張られて行く。
そして、着いたところは、ピアノが置いてある部屋。
どうしたの?僕は目で問いかける。
ターニャはピアノの所にいき、鍵盤の蓋を開けると、椅子に座り、僕を見た。
「あのね、今度の大会に一緒に出て欲しいの…ダメかしら…」
「た、大会?」
僕はびっくりして聞き返してしまった。
「ええ。ダメかしら?」
ターニャがさっきより少し曇った顔で繰り返す。
僕の答えは、
もちろん、
「Oui!」
OKだ。
.