nodame
□いつもの中華屋で
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「やぁ、黒木くん。」
「や、やぁ。千秋くん。」
「あ、もしや結婚の報こ…」
僕は慌てて千秋くんの口を押さえる。
「ターニャと黒木の馴れ初め、聞きますか?ぎゃは!」
恵ちゃんが向こうで楽しそうに話す。
「もう、今じゃ二人ともラブラブで、」
す、ストップ!
恵ちゃん、それ以上話しちゃいけない!
「お出かけのチュウとかも平気でしちゃうんですよ?」
…………………。
終わった。
「え?あの堅物が?」
周りのオケメンバーが驚いて、僕を見る。
「ですよねー?黒木くん!」
恵ちゃんが笑いかけてくる。
「なるほど。
のだめに暴露されるのを恐れて違う日にずらしたのが。
ドンマイ。」
千秋くんが僕の肩を叩く。
その後、席に着いた僕らに待っていたのは、
僕とターニャのラブラブ具合の質問の嵐…。