nodame
□窓際のスープカップ
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「先輩はやっぱりスーパー主夫デスね。」
ふふふ、とカップの影で笑いながらのだめが言う。
「料理も洗濯も掃除もぜーんぶやって、お仕事もじゃんじゃんやって、のだめとこーやって一緒にいてくれマス。素敵な主夫デス。」
のだめは、にゃーんとでも鳴くように、ことん、と腕に擦り寄った。
「まったく。させてるのは誰だよ。」
口ではキツいことを言いながら、手はのだめの髪を梳いている。
「センパイ?」
「ん?」
「センパイの夢は何デスか?」
「……お前とコンチェルトすること。
お前は?」
「のだめもデス。」
こうやってゆっくりと長い道をずっと一緒に歩んで行けたら
そう願う千秋であった。