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□愛のプレゼント3
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愛のプレゼント3


「俺の真っ赤なルビー!!」


俺はエッフェル塔の真下で叫んだ。


「り、龍?!
ちょっと、ヤメてよ!
恥ずかしい!」


清良の顔がボンッと
赤く染まる。


きっとこれから起こる
出来事を想像して
赤くなってるんだな♪
よし!
つかみはオッケーだ!


俺は大きく息を吸い込み。



「俺は、
三木清良を
あーいーしーてーるー!!

あい らぶ ゆー!!!!」




と叫んだ。


周りからヒュウと口笛や、
野次が飛ぶ。




さすが情熱の国、フランス!!
きっとクリスマスの恋人たちに
暖かな拍手を送ってくれてるんだ!!


俺は周りに微笑み、お辞儀する。


「ありがとう!みんな!
ありがとう!ありがっ

いってぇぇー!!!」


「何をやってんのよ、
こんのバカぁー!!」


俺はズルズルの
清良に耳を引っ張られていく。


「なんでぇ?」


俺は訳が分からない!
何故清良は怒ってるんだ?!


「『なんでぇ?』じゃない!
もう!恥ずかしい!
あんな公衆の面前で!
ばっかじゃないの?!」


むむむー。
清良ぁ〜…、怒るなよ〜。


「ゴメン。
俺、清良のこと
ホントに大好きだってことを
知ってもらいたくてさぁ。」


清良は俺の耳から手を離し


「分かってるし。」


と真っ赤な顔で呟いた。

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