nodame
□ベリーメリークリスマス
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【のだめカンタービレ☆ヤスタニャ】
☆12月拍手文
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パリの街中には、クリスマスソングが鳴り響き、上を見上げれば、背の高いツリーが燦然と輝き、横を見れば、幸せそうなカップルと素敵なお店にならぶプレゼント。下を見れば、ホワイトクリスマスと言われる所以の雪が積もり、白くなっている道。
今まではクリスマスなんて、どうでも良いと思っていた。
どうせ、独りがオケのメンバーと過ごすしかなかったから。
クリスマスに独りの淋しい奴こと、僕、黒木泰則は、昔をぼやーと思い出す。
今まで音楽一直線だったからかな、恋らしい恋もしてこなかった。
面白味のない奴。
フッと自分で笑って、ポケットに手を突っ込む。
ガサ……
ポケットの中で何かが、僕の手に当たる。
ああ、これは…
僕はポケットから長方形の形の箱を取り出した。
箱には、丁寧にワインレッドの包装紙が包まれ、金色のシールが貼られている。日本とは違って簡易包装なのだが、クリスマスというだけで、気品あるものに見えてくるから不思議だ。
これは…もちろん、クリスマスプレゼントだ。
僕からあの子へ贈る初めてのクリスマスの記念。
添えられたクリスマスカードには、
『愛してるよ、ターニャ。』