Novel
□鬼鮫とイタチのポケダン攻略法…!?
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※ポケダンはこんなゲームじゃないです。
「鮫、救助に来い」
「またですか。イタチさん」
暁のアジトで、DSを握りしめているのはうちはイタチ。こー見えても、S級犯罪者
である。
「また、97Fで終わってしまった。来い」
「あの〜〜〜!?イタチさん?97Fまで行かないで下さい!」
二人はポケダン、通称ポケダンをやっていた。(同じじゃねーか)
「しょうがないだろ?99Fまであるんだぞ、ここ」
ソフトは、ポケモン闇の探検隊。主人公はイタチという名のヒトカゲだ。
パートナーの名前はキサコ。チコリータだ。
今、丁度イタチが敵にやられてしまった所だ。
「しかも、キサコ!お前のせいだ!」
「ハ!?キサコ?え?私ですか!?」
「そうだ!いっつもいっつもお前が足を引っ張って!!」
「この間もそうだったじゃありませんか!?いっそのこと諦めて……」
「うるさ〜い!!ここに行かないとLv.100のヘンタイに会えないんだ!!」
「貴方はいつもそればっかり!いつも最強のヘンタイばかり追い求めて!!結局
、私が居ないと貴方は“最強のヘンタイ”を手に入れることが出来ないんですよ
?」
「……プー……」
イタチは頬を膨らませた。
「……じゃあ、イタチさん、お使い行って下さい。少し時間は掛かりますが……
救助しますよ……」
「わかったーー♪おつかい行ってくるーー☆」
イタチは籠を持って走り去った。
「まっ……待って下さい!何買うかって……イタチさーん!?お金はーー!?」
何てこったい。イタチは買い物リストもお金さえも忘れてしまったのだ!
「あ〜〜……」
──気づいたら帰って来るでしょう……。
鬼鮫は救助に向かった。
「ウォリャアアア!!ドリャアアア!!」
ゲームだから叫ぶ必要ないのに……(^_^;)
1時間後……
「イタチさん遅いですね……ゼェ……ハァ……」
鬼鮫はまだヘンタイの塔の38Fにいた。
「あーー!またやられたっ!!これで復活の種最後ですーー!!」
とか、言っているが、実は復活の種を一つしか持ってきていないお前が悪い!
その頃イタチ。
「ウハは〜〜!!お日様気持ちいいなーー♪ルンルン♪」
本来の目的を忘れ、人格まで忘れ、お使いという肩書きだけの散歩をしている、
こちらイタチ。イタチですよっ!?
「あ、お・だ・ん・ご」
見つけちゃった──本来の目的。
「Σ(´□`;)金!?」