CP小説

□昼休み
1ページ/3ページ




昼休み




殆どの生徒が食堂や購買部、中庭に向かう中、大きめの袋を持って上へ向かう一人の少女







彼女が向かったのは、あまり人の寄らない特別学科棟の屋上









そこには、既に一人先客がいて……








「辰伶っ!!」




「椎名ゆや」





少女の名前は椎名ゆや

先客の名前は辰伶






辰伶は生徒会長で、その容姿で入学してから男女問わず、視線を集めていた



ゆやは学年トップクラスの学力でマドンナ的な存在










そんな2人は恋人同士














「もうっ!!いい加減名前で呼んでよ!!」






ぷぅ、と頬を膨らませて顔一つ分ほど背の高い辰伶を下から睨みつける






「いや……その、まだ慣れないというか………」





辰伶は頬をかすかに赤くし、ゆやから目を逸らしながら答える








「む、じゃあ名前呼ぶまでお弁当あげなーい」







そう言って、ゆやは持っていた袋を後ろに隠した





「それは困る……………」




「じゃあ、呼んで?」







 
ゆやは、上目遣いで辰伶に促す





「ッ///ーーーーーーゆ…ゆや……///」




「よくできました



  はい!!お弁当」




ゆやは微笑んで辰伶に大きいほうの弁当を差し出した




「いつもすまない……」


「いいよ!!ついでだし」






ゆやも自分の弁当を取り出し、2人で会話を楽しみながら食事をとった






 
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ