帰国後、国連の軍縮会議を傍聴しに行ったのですが、その時に
「発展途上国に対しては軍縮に対する支援だけではなく、国の発展に伴う支援も必要だ」
という発言がありました。
私はこの発言に対してずっと疑問を感じています。
発展途上国に対しては、政府や色々なNGO団体により様々な支援がなされていますが
“必ずしも日本人にとっての幸せが現地の人たちの幸せではない”
という事を念頭に置いて活動しなければ、日本人としての考えを押し付ける事になってしまうと思うのです。
現地の人達の事をしっかりと理解した上で、彼らが何を望んでいるのか、本当に今必要な事は何なのかを彼らの立場に立って考えて活動していかなければ、結果的に現地の人達の今の幸せを壊してしまう事になり兼ねません。
現地の人たちの「今の幸せ」を壊さないような活動を考える時にどうしても"日本人としての価値観"が邪魔になります。
そんな中でいかに現地の人たちの生活や考え方をありのまま受け入れ、現地の人たちの気持ちになって彼らの幸せを考えられるかが大切なんだと思います。