世界には人身売買、児童買春、児童労働、非合法な臓器移植など様々な問題がありますが、どの問題も日本での生活と密接に関係している事を現地を訪問して初めて知りました。

人身売買においては、日本は性的搾取を目的とした女性の移送の目的国となっています。

また、児童買春においては日本にも途上国での児童買春を目的とした裏ツアーが存在し、多くの日本人男性が参加している事が分かっています。

反抗する力のない貧困層、少数民族、子供たちは、出生届や身分を証明する書類も少なく行政等の保護を受けづらいため、人身売買の対象とされやすく、非合法な人身取引がビジネスとして成立しています。

日本も含めた先進国の人たちが臓器移植を受けるのにアメリカでドナーが見つかるのを待っていたのでは間に合わないからと、途上国の健康な人たちをお金で買い、その人の命を奪ってでも臓器移植を受けているという事実には驚きました。

人身売買や臓器移植だけではなく、もっと身近なところでも先進国と途上国は密接に関係しています。

先進国に住む私達が低価格でコーヒーやチョコレート、バナナなどを購入するために教育を受ける事も遊ぶことも出来ず、毎日過酷な労働を強いられている子供たちが沢山いるのです。そんな子供たちは騙されたり誘拐されたりして農園に連れて来られたり、中には貧しさから親の手によって事業者に売られて来た子供もいるようです。このような児童労働によって生産されている児童労働製品を輸入している企業は数多く存在します。

しかし、私たちが消費する輸入商品から生まれる利益のほとんどは農園主や農園で働く子供たちには回っていません。輸入国の小売業者(日本など)が約90%の利益を独占し、輸出業者、地元の貿易会社には約7%、農園主やそこの子供達には約1〜3%の利益しか支払われていません。

児童労働製品の消費者である私たちも決して他人ごとではありません。

 私たちの生活はこのような貿易の不公平さのうえに成り立っているのです。

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