小説執筆

□恋敵
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「旦那はさぁ」
「なんだ」
「ミラルドさんのこと好きなんだろ?」

あぁ、面白い。
体は硬直してるくせに顔色が変わっていく。
まったく、29歳のリアクションとは思えない。

「…あいつはただの助手だ。」
「うっそつけー顔赤くしといてー」
「うるさいっ」

あぁ、可愛い。
曲の好みとか、酔っ払った時とか、オッサンなくせに。
こーいう話題は弱いよな。

「いきなり何なんだよお前は!」
「怒るなよー」

あぁ、好きだ。
すげー好きだ、旦那。
だから、構いたいし色んな顔見たいんだよ。

それを見れるのが恋敵のおかげっていうのが、不本意だけど。


「俺もミラルドさんの恋敵になれたらいいのになぁ。」
「はぁ?」




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