小説執筆
□とりあえず言ってくれよ。
1ページ/1ページ
「旦那ってさ」
「ん?」
「とても淡白だと思う。」
「そうか?」
「かなり。」
「ホントに淡白ならヤらないと思う」
「欲求不満を解消したいだけとか…」
「そう思うなら別の奴でも捕まえるが」
「やめてください」
「何でそんなこと言い出したんだ?」
「好きって言われたことない」
「そうだったっけ」
「うん。俺ばっかでさ…」
「言って欲しいのか?」
「中身を伴った状態で言われたい」
「行動で示しても?」
「言葉はまた違う嬉しさがあるんだ」
「好きだと言えばいいのか?」
「うん」
「好き、でいいのか?」
「え」
「そうか、好き、で良いのか」
「な、なに…?」
「個人的には愛してるんだがなぁ」
「な」
「まぁ、好きくらいならいくらでも」
「ちょ、」
「好きだぞ。」
「是非とも愛してるって言ってくれ!!」
.