もうひとつの世界

□二章 兆し
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次の日、ファイと黒鋼は早めに家を出た。学園でおかしいことがあったらしい。
「何があったんですかー?」相変わらずやる気のないファイ。
「何があったんですか?じゃないっ!門が壊されてしまったんですよ!」教頭・・・落ち着いて・・・。
「へぇ、そうなんですかー。園長の仕業なんじゃー」へらへらしすぎ・・・って何気に侑子のせいにしようと・・・。
「落ち着き過ぎです!・・・しかし・・・あの園長ならやりかねない・・・。
「なんですって・・・?私が何かしたと?」
「ひっ!!園長・・・」
鬼を呼んでしまったなー。お気の毒です。教頭。教頭の首を締めながら、
「おかしいことといえば・・・」と侑子は言った。
「あるわよ。二人の生徒。」
「それが、なんだよ。」と黒鋼。
「今日から、学園に来るんですって。」
「それ、おかしくないですかー?」とファイ。生徒のことは、全部覚えていたから分かる。今も生徒のリストを見て、昨日の人数を確かめた。
「だって、昨日の欠席者が一人もいませんでしたよー?ってことは、いきなり転校してきたってことですよねー?」
「鋭いとこ突くのね。そのとうりよ。男の子と、女の子の二人。男の子が学園の知り合いで、あなたたちの名前を言ったわ。
「オレに知り合い・・・?子供じゃいないなー。」
真剣に考えているつもりだが、顔がへらへらしていた。
「ってか、お前にんな知り合いがいたら、変態だぞ。」
「うー。黒りんひどいよー!実は黒りん・・ロリコンでしょー。変態ー!」
「共犯者にすんなヤ」
とにかく二人は教室へ・・・
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