REBORN!


□主人公たちの宴
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古ぼけた外観のわりには洋館の内部は清潔で明るい

(いっぱい人がいる...)

少年が辺りを見回していると、アレンと名乗った白髪の青年が彼に尋ねた。

「ところで貴方の名前はなんですか?」

「は、はい、沢田綱吉です。」

「良い名ですね。では沢田さん、僕は他の参加者に挨拶してきますので、また後ほど」

そう言うとアレンはツナの元から離れていった。

(行っちゃった...にしても...)









「変な人がいっぱいいるなぁ」










ツナがそう言うのも無理はない、周りには勇者の格好をした青年や、笛を吹きながら踊っている青年など俗に言う「変人」が沢山居るのだ

(激しく関わりたくねー)

ツナの願いも空しく「変人」の一人である笛男が話しかけてくる

「ポコ田くん!ポコ田くんじゃないか!?3年前に夕日に向かって走って行ったきり行方不明になっていたポコ田くんではないか!?」

「ち、違います」

「じゃあポコ田くんじゃなかったら何田くんなんだ!?」

「沢田です!!」

「いいや、違う!!3年前に行方不明になったポコ田くんは、そんな名前じゃなかった」

「ですから人違いですって!!」

ツナがそうつっこむと笛男は、さっきのテンションが嘘のように暗い表情をした。

「じゃあ...誰だよ...」









「沢田ですって!!」












(どうしよう、全然話がかみ合わないよ)

ツナが今までで一番といっていいほど困惑していると、先程出会ったアレンの声が聞こえてきた。

「皆様、ここで恒例の主人公に質問コーナーです」

マイク越しにしゃべっている為、声が部屋全体に響き渡る

(恒例なんだ...)

「では質問を読みますね」

Q1 半年以上出番がありません、どうしたら良いのでしょうか?
PNナッポー王子

(これ骸じゃん!?悩んでんの!?)

「この質問を...そこの黒装束の方に答えて貰いましょうか」

指名された黒装束を着た、オレンジ色の髪をした青年が答える

「さぁな、オレも出番無いし」

「では...オレンジ色のツナギを着た方に答えて貰いましょう」

「オレも最近出番無いからわかんねーってばよ」

「そ、そうですか」

場内に重い雰囲気がたちこめる










(暗い!!)









(パーティーなのに暗いよ!!)









コホンと咳払いをしてアレンは続ける

「次の質問に行きましょうか」

Q2 ぶっちゃけもっとキャラを壊してハジケたいです。
PN六道パイン

(また骸ー!?何やってんのこの人!!)

「どうでしょうか?銀髪の方?」

銀髪の男は天然パーマの髪を掻きながらめんどくさそうに答えた

「一時のテンションでハジケるのはオススメできねーな、オレの知り合いでマダオって奴がいるんだが、一時のテンションでハジケてしまったばっかりにグラサンしか取り得が無い可哀そうなオッサンになっちまったよ」

「そ、そうですか...では最後の質問、PNパインナッポーさんからの質問で...」

突如アレンは質問を読むのを止めた

「や、やっぱり止めておきましょうか」

(骸ー!!何聞いたんだ!!)










(ちょっと気になるじゃんか!!)










その後、骸からの質問は全て除外して続けられたが

Q 一番大切なモノとは?

「ワシはやっぱり金だな。金がないとゲームもプラモも買えんし」

「オレは肉がいーぞ」

Q 理想のヒロインは?

「んー、やっぱサクラちゃんかな、でも最近はヒナタもちょっと気になるってばよ」

「はい、ごちそーさん、こっちはブラコンとかドMしか居ませんからね」

一向にまとまらない

(なんかもうぐちゃぐちゃだ)

「皆さん、最後の質問です」

Q もし移籍するとしたらどこの漫画に移りたい?














全員「To LOVEる!!」











(満場一致だー!!)












パーティーは大成功に終わった。









〜翌日〜

「おい、ツナ、明日も羽根伸ばしてきていいぞ」

「じょ、冗談じゃない!!もうあんなとこ行かないよ!!」

「今度は女ばっかだからきっと楽しめるぞ」

「え///なんてパーティー?」

「ジャンプヒロインパーティーだ、お前に招待状が来てるぞ」









「オレはヒロインじゃない!!」

(完)
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