REBORN!


□ボンゴレ作戦会議
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10年後の未来…
マフィアの頂点に君臨していたボンゴレファミリーがミルフィオーレファミリーによって壊滅

ボンゴレファミリー10代目、沢田綱吉は守護者を集め、緊急会議を開いた。



「と…言うわけでボンゴレ壊滅しちゃったんだけど、これからどうしよっか?」

まず始めにツナが口を開いた、テーブルの上に肘を乗せて頭を抱えている。

「10代目!元気出して下さい!ミルフィオーレのやつらなんて、このオレが果たしてやりますよ!」



「プッ!」



「笑うとこじゃねー!野球バカ!」

獄寺は吹き出した山本に食って掛かる。

その光景をぼんやりと眺めていたツナだったが、やがて意を決したように顔を上げて言葉を放った。



「オレ…」





「大学に行こうと思う」





「な…」





「何言ってんですか!!」





獄寺の剣幕に圧倒されながらも、ツナは言葉を続けた。

「だって、学歴があった方が良い会社入れるし…」

「今日集まって貰ったのも、次の就職先を考える為…」



「そうゆー会議なんすか!?ミルフィオーレへの反撃を考えるんじゃないんですか!」

獄寺がツナの言葉を遮った、先程よりも凄い剣幕である。

「てゆうか、何安定した人生歩もうとしてんすか!」

「らしくないですよ!」

「昔は気に入らないの片っ端から咬み殺してたじゃないですか!」



「それ雲雀さん…」



ツナは暗い表情でツッコミを入れた、何時ものキレはない

「雲雀さんはどうするんですか?」



「風紀委員長」



「それ職業じゃねーだろ!」

今回のツッコミ役は獄寺のようだ、尚も獄寺は続ける

「流石に中学生ムリあんだろ!」

「なれたとしても収入ねーだろ!」

「芝生頭も何か言ってやれよ!」



獄寺から助けを求められた了平は組んでいた腕を解き、目を静かに見開いた。

「…これを見てほしい」

そう言うと了平は一冊の本をテーブルの上に乗せた。

一同の視線がそれに集まる。



『☆きょくげん☆雨と嵐』



「おい…何だこれは?」



「どーじんしだ」



「そういう事聞いてんじゃねーよ!」



獄寺はついに立ち上がった、ガタンという音を立てて座っていた椅子が倒れる

「何でこの状況で同人誌見せられなきゃなんねんだよ!」

「仕方ないだろ!ボクシング以外芸が無かったオレは、どーじん作家になる道しか残っていなかったのだ!」





「ボクシングやれよ!!」





「てかこれお前が描いたのかよ!」

「ヘタクソにもほどがあんだろ!」



「ボクシンググローブをはめながら描いたからな」



「意味がわかんねーよ!」



そこまでつっこんで一息付いたのか、獄寺は椅子を直して座りなおした。

「まぁ…ヘタクソなのはどーでも良い、1番言いてーのは…」



「なんで…」





「オレと山本なんだよ!!」





せっかく直した椅子は直ぐに倒れた。
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