REBORN!


□未来からのスキャンダル
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「ツナくん〜!?」

聞き慣れた母親の声で目を覚まし、虚ろな目で答える。

「な..なんだよ母さん?」

「大変なの!?ランボくんが居なくなっちゃったの!」

いつもの事だ、どうせ夕飯前には帰って来るだろう。

(もう一眠り...)

「えっ?ツナくん探して来てくれるの?」

「言ってない!!」

オレのつっこみを無視して母親は続ける。

「助かるわ〜流石男の子ねー」

「だから言ってないって!!」

「じゃあ頼んだわよ」

「話聞けー!!」

結局オレはランボを探すハメになってしまった。

「あーあ、せっかくの休みなのに..ランボが行きそうな所か..近所の公園でもあたってみるか」





...居た、初っ端から居た。
のんきに砂場でトンネルを作って遊んでいる。

中々大きなトンネルだ、ランボの身体がすっぽりと入りそうだ..

オレが観察している事を全く気付かずランボは更にトンネルを掘り続ける。もう少しで開通しそうだ。

(結構頑張ってるな、ちょっと手伝ってやろうか)

声をかけようと近づこうとしたその時、頂上の砂に亀裂が入り、ランボトンネルは崩壊してしまった

瓦解したトンネルの中から「ぐぴゃぁぁ」という泣き声というか悲鳴が聞こえる。

「ランボ、大丈夫か?今助けるから」

「うわぁぁぁ!!」

「泣くなって、砂のトンネルなんだからそんなに痛くないだろ、ほら!手出して!」

ランボの右腕を掴んで引っ張るが、中々抜けない

「はひ!?ツナさん何してるんですか!?」

緑中学の女子、三浦ハルだ。趣味は花嫁修業で、嫌いなのはエロらしい

「って解説してる場合じゃないよ!!ハルも手伝って!!」

「わ、わかりました!!はひ?これランボちゃんですか!?」

ハルにランボの左手を持ってもらい、同時に引っ張るように促す。

「オッケーです!行きますよ!!」

「いっせー...」

いっせーのの「の」を言い終わらない内に崩れたトンネルの内部が爆発した

「はひ!?何ですか!?デンジャラスです。」

オレは瞬時に察知した。ランボは泣きながらトンネルの中で10年バズーカを使用したのだ。

(まずい、ハルは10年後のランボの事が苦手なんだよな)

この時点でオレは、ハルが10年後のランボを殴り飛ばすシナリオを描いたが、




そんなシナリオはこの後の事態に比べれば全然マシだった。
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