REBORN!


□血ょこっとれーと
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バレンタインは一年に一度誰にでも平等にやってくる。しかしそれ故に必ず逃れることも出来ないのである。



「はぁ〜今日はバレンタインかぁ…憂鬱だな」

沢田綱吉は何時にもまして沈んだ表情で通学路を歩いている

「任せて下さい!バレンタインなんてオレが果たしてやりますよ!」

「ごわっ!獄寺くん!?何時の間に!」

「心配すんなよ、家に帰ったらきっとツナの母ちゃんからチョコ貰えるぜ」

「や、山本も何時の間に!てかそれ寂びし!!」



獄寺と山本は当然のようにツナを挟んで歩く、獄寺が右、山本が左だ

そして正面には…



「ツナさぁぁぁぁぁん!!」



緑中のビューティーハンター三浦ハルが陣取った。

ハルに最初に反応したのはツナでも獄寺でもなく、意外にも山本であった。

「おっ、ちょーど良かった、聞いてくれよハル」

「はひ?」

「獄寺のヤツ、バレンタインだからって髪上げたりドクロの指輪なんかしてきてんだぜ」



「いつもどおりだろ!!」



「獄寺さん、女子は何日も前から準備するものなんですよ…」



「引いてんじゃねーよ!!」



「ま、まぁまぁ落ち着いて獄寺くん」

怒れる獄寺はツナの静止によってようやく収まった



「あっそうでした!これ…」

そう言いながらハルは手に持っていた袋の中を探り始める

取り出したのは勿論チョコレートだ

「はい、山本さん♪」

「ありがとなのな〜」

「すげー!バット型のチョコなんだな」

「実際に使えるんですよ」

「そりゃすげぇ」



「どんだけ硬いんだよ、喰えねぇだろ」



獄寺のツッコミを無視して山本は手に持ったチョコバットを早速振り回し始めた

チョコバットは迷うことなく獄寺を狙う

「うぉっ!あぶね!!」



「わりぃハズした」



「ハズれて正解だ!オレはお笑い芸人か!?」

「違うのな?」

「な、なんだとテメー!!」



「ふ、二人とも落ち着い…」

「ツナさん」

再び喧嘩の仲裁に入ろうとしたツナであったが、それはハルの愛によって止められた

「これがハルのLOVEです。受け取って下さい♪」

「なっ!?」





「なんじゃこれぇぇっ!!」
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