Long Story

□o●giada●o2
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ポツポツ―

――ポツ、……ポツ


朝から暗い空だったけど
雨まで降り出した今は
お世辞にも良い天気とは言えない。

…それにも関わらず
軽い足取りで昇った階段の先――


俺はあの日と同じ扉の前にいた

あの日から、もう何回目だろう――



…別に、興味があった訳じゃない

ただなんとなく話したかった。
同時に、話して欲しかった。

それだけ、たったそれだけなんだ。


―ギィッ


一度開いた匣は二度と、閉じない





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