09/06の日記

23:00
小ネタだけ書く
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「暇だな・・・」

その呟きとともに、俺は椅子に座る。
時刻はもう遅い。
外には、静かな闇と目が痛くなるぐらい明るすぎる街のネオンがある。
正直に言えば、今この時間であたりの静けさに似合わない光など見たくもない。
なので、興味をすぐに失って窓から目をそらす。


「光といえば・・・」

どこかうっすらとした、名前の通りまさしく「影」という言葉が似合うハリネズミ。
最近どうしてもそのハリネズミのことが頭から離れず、思い出すたび憂鬱になる。
憂鬱になって、また忘れられなくなって・・・この悪循環だ。
おかしい・・・俺様が考えるハリネズミといえば、ソニック・ザ・ヘッジホッグしかいないはずじゃないか。
なのに何故、彼のことばかりを考えるのだ・・・?
そんな思考ばかりが俺の頭の中をぐるぐるとまわっている。

だが、今はこんなこと考えていると寝れなくなる。
ならいっそのこと・・・

「もう寝よう・・・」

そうつぶやきつつ、俺は寝室に向かおうとした。

ゴンッ

「・・・ああ?」

窓のほうから音がしたので振り返ってみると、
そこには・・・

「ん、んなあ!?」

あの黒いハリネズミがいた。
すっかり闇に溶け込んでしまっていたので、見分けるのに時間がかかってしまったが・・・
間違いない。

「・・・なんでキサマがここにいる?」
「頼みがある」
「あぁ?」

いきなり俺に何の頼みがあるんだ?

「今日はもう遅いが、ここから自宅は遠い。
面倒だから適当にここに泊めてくれないか」
「・・・・・・
なんでここ?
「ここが一番近い。
それに・・・」

そこから続いた言葉は意外なものだった。

「君はいつも、僕のことをいやらしい目で見ている」
「え」

・・・いつの間にかそんなことをしてたのか・・・

「いつも君はそれをやめようとしない」
「・・・そもそも自覚なかったんだが」
「だから、今回ばかりは君へのサービスも兼ねている。
一緒にいてやるのだから、さっさと泊めろ」

なんだよ・・・すべてはお見通しってやつなのか?
人の心情を勝手に利用するな、と言いたいところだったが今回はやめておいた。
わざわざここを選んでくれたのは素直にうれしかったからだ。
ったく、こっちも今回ばかりはサービスなんだからな。



・・・後で君には、その奥にある感情がなんなのか、教えてあげたほうがいいのかもしれないな。




ってかジェシャド信者とかいるのか・・・?
と思いつつ誰得小話。

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