わたしとオクラ様

□第八話「Magic of Power」
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とある昼下がり。
其処には、窓を見つめ続けている男と、腕を組みながら座り込んでいる男の二人がいた。

「さて・・・あの集団はどう思う、ディンゴ?」

先に一人の男が口を開く。
ピンク色の衣装をまとっているようだ。

「特に教団ぐるみの事件報告はない・・・
ただ、変なチラシが来たりものすごい勢いで脅されたという苦情はあったな。
それと俺のことは二等兵と呼べ」

もう片方も言葉を発した。
見た目は鳥人、身体の色が黒いため烏ということで間違いはないだろう。

「別にどっちでもいいだろ・・・
とにかく、今は警戒という感じでいいと思うか?」
「まあ、今のところはそんなところでいいんじゃないか。
というか「あいつら」に調査に行かせたんじゃなかったのか?」
「あー、それがな・・・」

少しピンク色の男が渋る。
そして、再び口を開いた。

「・・・あまり悪そうな奴らではないって言っていたんだが・・・」

・・・少しの間の静寂。
そして、一言。

「っ〜ぜんっぜん参考にならんだろうこれじゃあー!!」
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