わたしとオクラ様
□第一話「わたしとオクラ様」
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昼。
それは少し赤が混ざり始めた昼。
その薄い赤色の光に照らされながら少女は手を振った。
「じゃあねーさなえちゃ〜ん!」
「またね、リエちゃん」
そんな小さな会話を交わすと
少女は駆け出していった。
きらきらと少女は光り輝いていた。
・・・この後、とんでもない人物と出くわしてしまうことも知らずに・・・
「う〜ん・・・どっちだったかなぁ」
私はリエ!
服飾系デザイン学園に在学中の18歳!
今は一番のお友達のさなえちゃんと別れたところなの。
でも走ってたらちょっと道に迷っちゃった・・・
「あれ、なんだろ、あの人・・・」
ふと、川原を見たら、なんだか変な帽子をかぶっている緑色の人がいた。
「よぉし、道を聞いてこようっと」
・・・でもこれがまさか私を苦労させる羽目になるなんて!