東方肝試行

□EXあらすじ
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―冥界にて

此処に住むのは人間の亡霊である。
また、さらに言えばとある亡霊に殺された亡霊である。
亡霊は人を殺せるのか?という疑問も残念ながら幻想郷には通じないのである。
そんな冥界でいつも通りの騒ぎが、密かに起こっていたのである。

(おかしいな・・・最近はよく変な幽霊ばかりみる)

そこには、銀髪に近い色の髪の少女が一人。
その「密かに起こっていた騒ぎ」に気づき始めているところなのだ。

(これは幽々子様に報告すべきか・・・?)

そう思案しているのが「魂魄 妖夢」である。

(いいや、必要ないかな。
どうせ大した異変でも何でもない)

そう妖夢は割り切った。
よく考えればここでは変な幽霊が出るのもいつものことである。
まあ精神異常者とかオカルト崇拝者とかそんな感じだ。
しかし妖夢が視線を変えたとき、その考えは一気に崩れ落ちた。

(・・・いや、これは・・・
神社の方角からか?
となるとやっぱり異変だったのか!?)

変な幽霊がその方角からあふれ出ていることに気がついたのだ。
しかしどうやら主が殺した幽霊にはとても見えなかった。
でもいったい何故だろうか。

「しかし勝手に入ってきているのならそれを一刀両断にするまで!
まあそれよりも先に神社であの巫女を斬っておくべきかしら」

そう言って妖夢は神社の方向へ走っていったのだった。



「ふぅん、これは・・・
まああいつも元気にしているかしら」

その様子を、一人の人物が陰から観察していたのだった。

続く
 

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