東方肝試行

□第五話
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霊夢は気になっていた。
黒幕の妹のことが。
(もしも子夜が妹だったらって・・・一体?)

「・・・霊夢ー?」
「あっごめんごめん、ちょっと考え事でもしていたの」
「聞く前に答えるなよ;」

気がついたら墓地もそろそろ出口間近だった。

「オイオイ、いつの間にかこんなに歩いてたのかよ?」
「意外と短いもんなんですね」
このまま通り抜けられる。
そう思ったそのとき―

「ちょっと待ちな!!!」

「「「「−っ!!!?」」」」

霊夢たちの目の前に突然人が現れた。

「うげーっまた出てきたー!;」
「逃げようとしても無駄だよ!
早速一回奪い損ねた博麗の力をいただいてやる!」

「・・・え?」
「「「はえ?;」」」

身の覚えのない発言に霊夢本人もその他三名も唖然としていた。

「なんだ、お前覚えてないのか・・・
だったらもう一回言ってやる!
「お前がほしい!」
さあ、これで思い出しただろう?」

「えと・・・おま・・アッー!
思い出したー!」
「「「!?」」」
「そのセリフは確か・・・明羅さん!」
「はぁ・・・やっと思い出してくれたわ」

明羅とは。
博麗の力を求め、過去に霊夢に敗れた女侍である。
知らない人は封魔録の動画でも見てみましょう♪

「・・・あれ?魔理沙もこの人知らなかったっけ?」
「え?私はこんなやつに会ったことなんかないぜ」
「あっそっか、あのとき魔理沙も・・・」
「いや、それ以上は話すな;」

とりあえず思い出したのはいいが、この場面にこの登場の仕方・・・
霊夢は何かがひっかかっていることに気がついた。
「そもそもどうして明羅さんがここに?」
「先ほど私の墓があったのに気がついたか?」
「・・・あっ!」

そういえば・・・
「明羅 ここに眠る」

「これのことだったのか!」
「まあ、ひとまずわかったとこで早速いかせてもらうよ!」
「やる気ね!
よし、行くわよ!
霊符、夢想封印!」
「なら私も撃つぜ!
恋符、マスタースパーク!」
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